ロシアとウクライナとの戦争の影響により、金融市場の変動が大きくなり、農産物先物価格が大幅に上昇しました。 また、米国の平野部で寒く乾燥した天候が続いたことも、小麦の先物価格を上昇させる原因となりました。
中国国内のニュースサイト百度新聞の記事より。
ロシア・ウクライナ紛争は、中国の輸入穀物の買い付けと入荷に影響しています。21/22年の中国への穀物輸入総量は4575万トンで、そのうちトウモロコシの輸入量は約2034万トン、大麦の輸入量は800万トン、ソルガム(モロコシ)の輸入量は約761万トン、小麦の輸入量は約980万トンと推定されています。
ウクライナからの穀物の輸入は主にトウモロコシと大麦で、21/22年の総輸入量は約1200万トンで、トウモロコシ900万トン、大麦300万トンとなっており、穀物の輸入総額の26%を占めています。
ロシア・ウクライナ紛争の現状と穀物在庫量から、世界の国際穀物価格は高止まりし、シカゴ商品取引所のトウモロコシ、小麦、大豆の先物価格は軒並み上昇しています。
ロシアは世界最大の小麦輸出国で、小麦は世界の総生産量の10%、世界の小麦輸出取引の20%を占めています。
ウクライナは世界第5位の小麦輸出国で、世界の小麦輸出取引の約10%を占めており、ウクライナのトウモロコシも世界のトウモロコシ取引の10%を占めています。
アナリストはすでに、状況がさらに悪化した場合、特に小麦の価格がさらに上昇する可能性があると警告しており、トウモロコシと大豆の先物も上昇すると予想されています
中国のトウモロコシの約3割はウクライナから輸入されており、戦争が激化すれば、トウモロコシの輸入価格は上昇を続けると分析されています。
ロシア・ウクライナ紛争は、天然ガスなどエネルギー危機に注目してしまいがちですが、両国は世界的な穀物生産国であり、世界的な食料流通にも影響を与えます。
原油高に加えて穀物高が世界を襲い、コロナ対策で経済が落ち込んでいる日本にも襲いかかってきています。日本政府にも財政出動や減税による経済刺激策を期待したいのですが、今の政権にできるかな?
参考記事
https*//bit.ly/3HjoxZA
<和讯网>俄乌冲突对农产品价格影响解读
http*://bit.ly/36usKwG
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