黄大仙の blog

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台湾国防部:中国軍の台湾に対する「戦闘重視」の訓練強化は台湾の安全保障に対する挑戦である

台湾国防部は、中国軍が台湾に対する「戦闘型」訓練の規模、頻度、強度を徐々に高め、民間機を使って離島に侵入して台湾の軍事対応能力を試すことさえあり、国家安全保障全体に対する「深刻な挑戦」になっていると発表しました。

  米国国営の国際メディアの 美国之音の記事より。

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中国海軍の実弾演習(資料)

  台湾の邱国正国防部長は23日に、立法院の外交国防委員会で作戦報告を行いました。国防部の作戦報告書は、21日に台湾の立法委員事務所に送られています。

 

  報告書の中で国防部は、ロシアのウクライナ侵略戦争ユーラシア大陸の戦略的態勢に影響を与え、インド太平洋地域の安全保障環境と結びついていると指摘し、台湾軍は状況を注視しながら、さまざまな戦闘態勢を整えているとしています。

 

  国防部の報告書は、中国人民解放軍の本格的な拡張が国際的な安全保障に対する脅威と挑戦になっていると結論付けています。

 

  「昨年は延900機以上の中国軍機が台湾南西部の防空識別圏に侵入し、最近では民間機が馬祖諸島などのグレーゾーンに侵入し、台湾国軍の対応能力を試し、防空網への圧力を高め、国家の安全に対する重大な挑戦となった 」と報告されています。

 

  台湾国防部は報告書の中で、中国軍には新型戦闘機や艦船などの新世代兵器が導入され、全体の能力が著しく向上しており、台湾に深刻な課題を突きつけていると指摘しました。

 

  報告書では、「 しかし、台湾軍は台湾海峡の対岸(中国のこと)と軍拡競争をしているのではなく、長距離・精密・機動兵器システムを開発し、総合的な防衛戦能力を構築して非対称の優位性を作り、相手側の軍事的な進出を効果的に抑止しようとしているのである。」と述べています。

 

  台湾軍の軍事投資の優先順位として、F-16V戦闘機の新規調達、F-16A/B戦闘機のアップグレード、MQ-9Bドローン、海洋監視レーダーの更新、M1A2T新戦闘車、ジャベリン高性能対装甲ミサイルなどがリストアップされています。

 

  これらの装備が軍に導入されれば、台湾軍の総合的な戦闘能力は効果的に強化されることが期待されると報告されています。

 

  また、国民の生命と財産の安全を確保するため、戦争災害のシナリオを想定した市民保安演習を実施し、地方政府は市民・物資の動員や緊急対応訓練を行い、戦争災害救助機構と能力全般を強化することが提言されました。

 

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  ウクライナ紛争を例に挙げるまでもなく、台湾は真剣に外敵による侵略に備えています。

 

  それに比べて日本人はどうなんでしょうか?防衛省は真剣に考えてくれていると思いますが、マスコミは中国やロシアの軍艦が日本近海に押し寄せていることは報じても、日本の安全保障のことは何も報じません。

参考記事

<美國之音>台湾国防部:解放军强化对台实战化训对台湾安全形成挑战

http*://bit.ly/3Nd7lcn