中国のハイテク株は2020年後半から、1年半にわたって下落していましたが、ここ数週間で強く反発しています。香港株式市場は今週に入っても大幅上昇し、京東系列の銘柄がハイテク株の上昇トレンドをリードしています。
米国国営メディアの自由亜州電台の記事より。
中国メディアの財新通信は、香港株式市場が回復基調であることを報じていますが、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、中国のハイテク産業は、過去の栄光の復活ができない可能性があると指摘しています。
中国ハイテク株にとっての重要なターニングポイントは、中国経済の司令塔として知られる劉鶴氏が議長を務める国務院金融安定発展委員会の会合で、規制措置と中国株の米国市場上場廃止に対して、投資家を勇気づけるポジティブなニュースが発表されたことにあると報じられています。
国務院金融安定発展委員会の会合では、中国政府として、引き続き中国企業を海外市場への上場を支持すること、大型プラットフォーム企業の整理・改善の取り組みを早急に完了させることなどが発表されました。
また、アリババや小米集団などが最近実施した自社株買いも、株式指数を押し上げる要因となりました。
しかし、コンシューマー・インターネット部門のファンダメンタルズは不利に変化しており、 アリババとテンセントの両社の最新の業績報告では、両社とも上場以来最も低い成長率に落ち込んでいます。
最近は株価が上昇していますが、多くの中国ハイテク株はピーク時の半分以下の株価に留まっています。
参考記事
<自由亜州電台>中国科技股强势反弹 但恐难再现辉煌