黄大仙の blog

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米国、29年ぶりにソロモン諸島に高官を派遣 中国とソロモン諸島との安保締結を牽制

米国政府は18日に政府高官を今週中にソロモン諸島に派遣すると表明しましたが、翌19日にはかねて噂のあった中国とソロモン諸島との安全保障協定締結が発表されました。中国政府は「中国とソロモン諸島の相互信頼の高まりは、ソロモン諸島の社会的安定の促進に寄与している」と述べています。

  台湾のニュース情報プラットフォームの新頭殼Newtalkの記事より。 

王毅外交部長とマネレ外相が安全保障協力協定に調印

  米政府は、米国家安全保障会議カート・キャンベル・インド太平洋問題調整官を含む高官が今週ソロモン諸島を訪問し、同国政府関係者と会談する予定だと発表しました。

 

  これに対し、王文斌報道官は19日の定例記者会見で、「中国・ソロモン諸島安全保障協力は、両国の相互信頼の高まり、両国協力の拡大の反映と結果で、ソロモン諸島の安定維持能力の向上、ソロモン諸島の社会安定促進、ソロモン諸島国民と国際社会の利益増進に寄与することを繰り返し指摘してきた」と述べました。 

 

  王文斌報道官は続けて、「ソロモン諸島の人々と他の国の国民の共通の利益と福利を促進することに資するものであり、ソロモン諸島及び他の太平洋諸島諸国の理解と支持を得ています。」と述べました。

 

  さらに王文斌報道官は、「 この協力は、透明、オープン、包括的であり、いかなる第三者もターゲットにするものではなく、ソロモン諸島における既存の二国間および多国間の安全保障協力機構と並行して行われるものであり、矛盾するものではありません。」と付け加えました。

 

 

  中国の王毅国務委員兼外交部長とソロモン諸島のジェレマイア・マネレ外相は最近、二国間安全保障協力枠組み協定に調印しました。この協定は、中国とソロモン諸島の全体的な協力の重要な一部です。

 

  安保協定の詳細は明らかになっていませんが、オーストラリアの沿岸から2000kmに満たないソロモン諸島に、中国の艦船も寄港できるようになり、中国の軍事活動の拠点となる可能性を豪政府は懸念しています。

 

  ソロモン諸島アメリカ大使館は29年間も閉鎖されたままであり、今週中にも久しぶりに米国高官がソロモン諸島などの太平洋島嶼国を訪問するのは、バイデン米政権が南太平洋地域で中国の影響力が高まることを警戒した結果です。

 

  中国は「「太平洋島嶼国は誰かの裏庭ではなく、地政学的対立の駒でもない。彼らには独自に協力パートナーを選ぶ権利がある」と、米豪、ニュージーランドなどをけん制しています。

 

  ソロモン諸島のソガバレ首相は20日の国会で、「安全保障協定締結は地域の平和や調和に悪影響をもたらしたり、壊したりするものではないことを保証する。近隣諸国にはソロモン諸島の主権を尊重してもらいたい」と述べました。

ソロモン諸島は米豪を分断



  ソロモン諸島20199月、台湾と断交して中国と国交を樹立しました。2021年末に首都ホニアラで首相退陣を求めて暴動が発生した際には、安保条約を結ぶ豪州が警察や軍部隊を派遣した一方で、中国からも治安訓練を名目に警察当局者の受け入れを始めるなど、関係を深めていました。

 

  世界の注目がウクライナに集まっている時に、中国はソロモン諸島に進出し、米国と豪州との間に楔を打ってきました。

参考記事

<新頭殼>闭馆29年 美国将派高官访索罗门 中国怒批 : 约都签了 蓄意挑动阵营对立

http*://bit.ly/3vPLNeb

<自由亜州電台>中国称已与所罗门群岛正式签署安全协议

http*://bit.ly/36u54sI