米国政府は南太平洋国家のソロモン諸島に対し、中国との安全保障協定が米国や同盟国の利益を脅かす場合、行動を起こすと警告しました。
米国ニューヨークに拠点を置き、中華人民共和国の政治ニュースを専門的に扱うニュースサイト多維新聞の記事より。
米国の上級代表団は4月22日にソロモン諸島の指導者と会談し、中国が太平洋の島国に常設の軍事施設を設置しようとする動きがあれば、ワシントンは「重大な懸念を持ち、それに応じて対応する」と警告しました。
日本のマスコミはほとんど報じていませんが、中国とソロモン諸島の安全保障協定の締結は、米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本などの国々で深刻な懸念を呼んでいます。
2019年まで外交関係を結んでいた台湾も、ソロモン諸島に中国の『軍事的手先』にならないようにと呼びかけました。
米国政府は、ソロモン諸島のマナセ・ソガバレ首相が、「中国が恒久的にそこに軍事力を配備したり投射したりすることはない」と確約したと述べていますが、米国政府は動向を注視し、地域の同盟国と協議することを強調しました。
ソロモン諸島と中国とは最終的な合意内容を公表していませんが、明らかにされた草案によると、ソロモン諸島政府は中国軍艦の補給を認め、中国政府も警察や軍隊を派遣してソロモン諸島の社会秩序の維持に協力する、などとしています。
米国政府は、中国への対抗策として、1993年以来閉鎖されているソロモン諸島の大使館を再開する計画があることを明かしました。
また、米国政府はソロモン諸島の人々の幸福を促進するために、不発弾に関する協力を強化すること、医療船を派遣して健康問題に対処することなど、具体的措置を列挙しています。
米国は長らく南太平洋諸国を放置していた隙を中国に突かれ、慌てて引き戻そうとしています。
南太平洋諸国と中国との安全保障協定は、日本の安全保障にも重大な影響を及ぼします。日本のマスコミの扱いが小さいことが気になります。
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参考記事
<多維新聞>白宫:所罗门群岛与中国安全协议若威胁美国利益 华府会采取行动
http*://bit.ly/3EH2IUb
<自由亜州電台>美国警告:若中国在所罗门建军事基地 美国将作出反应
http*://bit.ly/3MszWJz
<美國之音>美国警告:将对中国在所罗门群岛建立永久军事存在做出相应回应
http*://bit.ly/3vz0XE8
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