黄大仙の blog

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中国外交部:米英は『新疆を以て中国を制する計画』が破綻しないか懸念している

ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官の訪中に関して、米英は『深い懸念』と表明し、中国にも国連にも不信感を示しました。それに対し、中国外交部は、「米英などは、高等弁務官を含む国際要人が新疆の実情を見ることで、彼らのでっち上げた嘘や噂が崩れ、新疆を以て中国を制する試みが破綻すると懸念している」と非難しました。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

中国を訪問中のバチェレ国連人権高等弁務官(左)と王毅中国外交部長

  中国外交部の汪文斌報道官は、定例記者会見で、「米英などの西側諸国は、バチェレ国連人権高等弁務官の訪中に関連して、次々と政治的な茶番を演出している。彼らが気にしているのは真実では全くなく、いわゆる新疆問題を誇張し中国を中傷しようとすることだ」と指摘しました。

 

  汪文斌報道官は、「米英などの西側諸国は公然と圧力をかけ、高等弁務官が中国を訪問し、新疆を訪問して『有罪と決めつけた』調査を行うよう強く要求した。」と述べました。

 

  汪文斌報道官は、さらに「米英などは、高等弁務官の訪中の手配を確認した後、その妨害に努力を惜しまず、高等弁務官の訪中の条件と『中国からの妨害』を示しているが、彼らの関心は人権にあるのか、それとも人権問題を政治化、武器化、道具化したいのか」と西側諸国を非難しました。

 

  ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官は、523日から6日間の予定で中国を訪問し、新疆ウイグル自治区を視察します。

 

  米国務省のプライス報道官は、「人権高等弁務官は独立して行動しなければならないし、そうすることが許されるべきだと考えているが、中国が新疆の人権環境について完全かつ操作されない調査を行うために必要なアクセスを許可するとは期待できない。」と懸念を表明しています。

deepredrose.hatenablog.com

 

  キャロライン・エリザベス・ウィルソン英国駐中華人民共和国大使は、SNSで、「バチェレ人権高等弁務官の新疆への無制限アクセスは重要であり、国連代表の調査を妨げられてはならない」と投稿しました。

 

   国連人権高等弁務官による新疆訪問は、2005年以来となりますが、新疆で強制収容所が作られ、人権迫害が始まったのは20168月に陳全国が中国共産党新疆ウイグル自治区委員会書記に就任してからと言われています。

 

  バチェレ人権高等弁務官20189月に、新疆を支障なく訪問したいと表明していましたが、中国政府は拒否していました。

 

  今回中国がバチェレ人権高等弁務官の新疆訪問を受け入れることになったのは、証拠隠滅が完了したのかもしれません。

 

  タイミング良く、匿名の人物が新疆の公式データベースハッキングによって入手した、新疆ウイグル自治区に関する数万点の内部資料が24日、米団体により公開されており、バチェレ人権高等弁務官の新疆視察に追い風になるかもしれません。

 

  汪文斌報道官は、この資料について、「新疆を中傷する反中国勢力による寄せ集めの資料だ。報道機関が嘘と噂を広めている」と非難しています。

news.yahoo.co.jp

参考記事

<世界新聞網>中国外交部:美英担忧「以疆制华」的图谋会破产

http*://bit.ly/3sWSU3w