黄大仙の blog

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WHO報告書「新型コロナ起源、まだ特定できず」、中国外交部が強く反発

世界保健機関(WHO)の諮問委員会は、「新型コロナウイルスの起源はまだ特定できていない」とする報告書を公表しました。中国武漢のウイルス研究所からウイルスが流出したとする説については「更なる調査が必要」と述べ、武漢のもう一つの感染源と疑われる華南水産物市場についても、より詳細な調査が必要であると言及しました。

  米国国営の国際メディアの美國之音の記事より。

WHOは、新型コロナウイルスの起源はまだ特定できていないと報告

  WHOは昨年10月に、感染症の起源解明を目的とした、「新規病原体の起源に関する科学諮問グループ(SAGO)」を新設し、新型コロナの起源を含め、科学的な議論を続けてきました。

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  WHOは、過去に2度中国に専門家チームを派遣して、ウイルスの追跡調査を行っているが、中国の規制により初期の症例に関する情報を得ることができませんでした。

 

  今回のWHOの報告書によると、入手可能なデータから、新型コロナウイルス人獣共通感染症由来、つまり自然環境下で動物間で感染することが示唆され、この点は、2021年に中国を訪問したWHO専門家チームが出した結論と同様であるとしています。

 

  しかし、どの動物がヒトにウイルスを感染させたのか、また、感染した場所を正確に特定することはまだできないとのことです。

 

  WHOの報告書では、実験室の事故が原因である可能性についてより深い調査が必要であると述べています。

 

  中国外交部の趙立堅報道官は、610日の定例記者会見で、いわゆる実験室流出は「反中国勢力が政治目的で作り上げた完全な嘘であり、科学的妥当性はない」と述べました。

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  趙立堅報道官は、昨年3月にWHOの専門家が武漢の関連研究所を訪れ、「研究所からの漏洩の可能性は極めて低いと結論づけた」と述べ、WHOに対して、「まず米国のフォート・デトリックやノースカロライナ大学など、疑いの強い研究所を調査すること」を改めて要求しました。

 

  しかし、米国などは中国が十分なデータを提供していないと反発し、再調査が決まり、WHOは今回の報告書で、研究所流出説について「否定する明確な証拠があり、それが広く共有されない限り排除できない」とし、改めて検証されるべきだとしています。

 

 

  中国政府は、ウイルスのトレーサビリティを調査する国際的な提案に対して、非常に敏感で神経質になっています。 

 

  20204月にオーストラリア政府が国際社会に対して、ウイルスの発生源について独立した調査を求めたことを受け、中国政府は長年の友好関係にもかかわらず、直ちに本格的な報復に乗り出しました。

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  中国はオーストラリアのほぼすべての主要な対中輸出品を輸入禁止としただけでなく、中国の学生や人々のオーストラリアへの留学や旅行を禁止し、両国間のハイレベルな直接のコミュニケーションチャネルを断ち切理ました。オーストラリアへの報復制裁は、今でも続いています。

 

  新型コロナウイルスの世界的な大流行は、2019年末に中国の武漢から始まって世界中に広がり、1500万人以上が死亡し、数億人が感染しています。

 

  その後、武漢から国際的な関心をそらすために、中国共産党のトップは、対外プロパガンダを通じて、イタリア、ノルウェー、スペイン、アメリカなど多くの国が、新型コロナウイルスの発生源である可能性があると、国際的にに公表し続けました。 

 

  その後、対外プロパガンダは、ウイルスの主な感染経路を冷凍食品に責任を押し付け、さらにその後、アメリカ各地のウイルス研究所に矛先を向けるべく、プロパガンダの焦点が移っています。


 

参考記事

<美國之音>卫组织触动北京敏感神经,中国外交部作出强烈回应

http*://bit.ly/3O8EXHX