2ヶ月に及んだ新型コロナウイルス対策の都市閉鎖が、上海経済に与えた影響が、公式統計にはっきりと表れています。 上海市統計局の発表によると、今年5月の工業生産は2341億人民元で、前年同月比27.6％の減少となりました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局自由亜州電台の記事より。
上海市は5月末から一部の規制を緩和し、6月1日から都市封鎖を実質解除しましたが、現在も一部の地域で再閉鎖や規制のニュースが時々流れており、作業や生産の再開が流行前の水準に完全に戻っているとは言えません。
上海当局の最新の公式発表によると、５月の工業生産は前年同月比27.6％減となり、4月の61.5％減に比べて小さくなったものの、都市封鎖の影響は大きく、工業生産は依然としてほぼすべての項目で大きく減少しています。
上海市統計局が発表した、2022年5月の上海の工業生産総額は2341億2400万人民元(約4兆7000億円)で、前年同期比27.6％減となり、今年1月から5月までで計算すると15.3％の減少になります。
産業分類の総生産額を分析すると、自動車製造業が前年比26.6％減、輸送用機器製造業が同55.2％減となるなど、主要産業で減少が見られました。
中国全体の経済状況を見ると、1-5月の固定資産投資は前年同期比21.2％減少、不動産販売額は前年同期比23％減少となっており、1-4月の11.3%減少、17％減少よりも大幅に悪化しており、ゼロコロナ政策による影響が色濃く出ています。
経済アナリストの間では、今年の第二四半期(4-6月)のGDPは、20年第一四半期(1-3月)以来の、前年同期比マイナスに転じるとの見方が広がっています。
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最近の中国経済は暗い話ばかりです。中国経済におんぶに抱っこで、頼りっぱなしの日本の財界は気が気じゃないでしょう。
参考記事
<自由亜州電台>封城毁经济 上海五月工业生产总值年减近三成
http*://bit.ly/3QvaHcj
