黄大仙の blog

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浙江省金華市で千年前の宋代の古銭が発掘される 住民が掘り出すも、すべて無償で政府に没収されることになった

中国浙江省金華市で、1000年前の宋代の古銭が、地中に埋まっているのが発見されました。地元住民は一晩かけて発掘をしましたが、当局は掘り出した古代の硬貨は、「中国文物保護法」に基づいて、すべて無償で上納するように命じました。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

浙江省金華市で1000年前の古銭が埋まっているのが発見される

  73日、浙江省金華市浦江県で、水道工事中に宋代(9601279)の古銭が大量に埋まっているのが発見され、聞きつけた多くの市民によって掘り返され、市民はそのまま古銭を持ち帰りました。

 

  古銭の数はかなり多く、推定34000枚、重さは262キログラムでした。 専門家によると、その昔、大家族が古銭を瓶にいれて地中に隠した可能性があるとのことです。

 

  銀行がなかったころは、裕福な一族は硬貨を瓶に入れて地中に埋めて蓄えることが行われており、この習慣は日本でも鎌倉、室町時代以降に、各地で行われていたそうです。

  さて市民に持ち帰られた古銭ですが、中国の「文物保護法」によると、「領土の地下、内水面、領海に残っているすべての文化財は国家に属し、いかなる単位や個人もそれらを略奪、共有、隠匿することはできない。」となっています。

 

  金華市浦江県公安局は、掘り出した古銭を持ち帰ることは違法行為だとし、違法行為に関与した人は、02278日までに、率先して『違法収益』を引き渡すよう通知を出しました。

 

  期日までに引き渡さなかった場合には、公安部門により文物保護法に基づいて法的責任が追求され、処罰されることになります。

 

  すでに住民からは、166kgの古銭が引き渡されたとのことですので、残りは100kg弱です。

 

  ネットでは、「引き渡された古銭が、役人に横領されない保証がどこにあるんだ」との疑問の声が上がっています。中国の役人は、市民には信用されてないんですね。

 

 

  ちなみに、古銭が発掘された浙江省金華市浦江県は、日用雑貨なら何でも手に入ると言われる、世界最大の小商品市場の義烏(イーウー)に近い場所です。

 

  もう一つ、私のペンネーム「黄大仙」は、浙江省金華市にある黄大仙祠からとっています。香港にある『黄大仙祠(ウォンタイシン寺)』と思われた方もいらっしゃいますが、そうではありません。

 

  金華の黄大仙祠も香港の黄大仙祠も、本尊は同じ『黄初平』という4世紀の仙人です。黄初平の出身地が浙江省金華市であることから、金華市の黄大仙祠を『黄大仙祖宫』と呼ぶこともあります。

 

  中国観光豆知識でした。

 

  金華市を中心とした、義烏市、東陽市、蘭溪市近辺は、住んだことはありませんが、私とは少なからず縁のあるところで、思い出深いところでもあります。

 

 


 

参考記事

<世界新聞網>白挖了 浙江金华居民挖出的上万枚宋代古钱币全得上缴

http*://bit.ly/3P2yBdW