中国税関総署(GAC)は、ラクトパミンが検出されたため、8月29日から米国の食肉製品会社の輸入申告を停止しました。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
中国税関総署は29日に公式サイトで、「税関は米国企業TYSON FRESH MEAT INCが中国に輸出した豚足に無資格の有機検査などの問題を発見し、中国の食品安全法および輸出入食品安全管理弁法に基づき、同社が中国に輸出した肉製品の輸入申告を2022年8月29日から停止しました。 上記の内容は、米国農務省に通知されています。」と通知しました。
これに先立つ11日と15日に中国税関総署は、米国産牛肉にラクトパミンが検出されたとして、関係する2社、KING MEAT SERVICE, INCとAA Meat Products Incの米国産牛肉の輸入を停止しています。
ラクトパミンは豚や牛などの飼料添加物として用いられる化学物質で、成長促進剤としての作用があり肉の赤身が増える効果があります。
しかしラクトパミンの過剰摂取は、人体に対しては様々な毒性をもたらし、高血圧や心臓病を引き起こし、死に至ることもあります。
ラクトパミンは米国・カナダ・メキシコ・オーストラリアなどでは広く使用されていますが、EU・中国などでは使用を禁止し、輸入肉についても厳しく規制している。日本や台湾では、国内での使用を認めていないが、輸入肉については残留基準値を設定して対応しています。
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米国政府高官や国会議員の台湾訪問が続き、このニュースは中国の報復なのだろうと思いましたが、ラクトパミンは2011年から中国では禁止されていますので規制を厳格に適用しただけのことのようです。
しかし、中国ではラクトパミンは禁止されていますが、ラクトパミンのコピー商品が違法に作られ、広範に使われているのは公然の秘密です。成長促進剤をたっぷり使った食肉を食べた子供に発育異常が起きるのも知る人ぞ知る公然の秘密です。
と言うことは、やっぱり報復の輸入禁止なのか。。。
私がバラしたって言っちゃダメですよ。
参考記事
<世界新聞網>验出莱克多巴胺 中国海关暂停美国3肉商进口