韓国の市民団体は中国国立博物館に対し、高句麗と渤海を韓国の歴史的王朝と認め、謝罪するよう求めました。 同団体は抗議のためのポスターも作成しています。 中国と韓国との間にある多くの文化的、歴史的な争いの根源は何なのでしょうか。
米国国立の短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
韓国の市民団体「Voluntary Agency Network of Korea」(VANK)は9月19日、中国の国立博物館に対して高句麗と渤海を韓国の歴史的王朝と認め、韓国側へ謝罪するよう求めました。
北京の中国国家博物館で開催されている「東方吉金―中韓日古代青銅器展」では、朝鮮半島北部から中国東北地方にかけて栄えた高句麗(紀元前1~7世紀)と、渤海(7世紀末~10世紀)が古代中国の地方政権だったと紹介していたことに対して抗議するポスターを韓国語と英語で制作しSNSにアップしました。
Voluntary Agency Network of Korea(VANK)は、インターネット等を通じて、韓国に関する情報宣伝工作活動を行うことを目的とする韓国の民間組織です。
論争の発端は、中国国家博物館が7月26日から開催した中韓日古代青銅器展で、韓国の国立中央博物館が提供した歴史年表の一部が改ざんされたことに韓国側が抗議し、中国側が譲歩してこの年表を撤去しました。
ー中国と韓国の歴史・文化をめぐる論争ー
1997年、中国社会科学院が東北辺境史編纂プロジェクト(東北プロジェクト)を開始し、2004年には中国と韓国の間で高句麗、渤海の歴史的帰属をめぐる論争が起こりました。
韓国の評論家曹磊氏は、「韓国では多くの学者や市民団体が声を上げているが、中国は、政治とは関係のない学術的な争いだと無視している。VANKの抗議は中国の公式レベルでは大した反応は得られないだろう」と述べています。
東北プロジェクトは、中国東北部(満州)の歴史研究を目的とする中華人民共和国の国家プロジェクトで、満州の地方民族、高句麗や渤海王国の歴史が一つのテーマになっています。
+++++++++++++++++++++++++++++++
高句麗も渤海もツングース系北方騎馬民族の建てた国で、漢民族とも朝鮮族とも関係ないと思うのですが、詳しい方教えてください。
中国と韓国の歴史論争が繰り広げられていますが、どちらも歴史の捏造では世界トップクラスの腕前ですから、日本は遠くから生暖かく見守りましょう。
|
参考記事
韩国民间团体呼吁中国承认高句丽、渤海为韩国历史
|