黄大仙の blog

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英首相がリトアニア大統領と会談、中国との貿易摩擦でリトアニアへの支持を強調

国連総会の開かれているニューヨークで921日、英国トラス新首相はリトアニアのナウセダ大統領と会談しました。トラス首相は、リトアニアが中国との貿易摩擦がまだ続いている中で、英国が同国を支援することを強調しました。

  米国国営国際放送局の美国之音の記事より。

英国トラス新首相とリトアニア・ナウセダ大統領との会談

  英国メアリー・エリザベス・トラス新首相と、リトアニアのギタナス・ナウセダ大統領との会談で、防衛関係についても合意し、NATOを通じた両国の協力関係の強化を歓迎したとのことです。

 

  両首脳は、悪質な脅威への対処、エネルギー自給率の向上、権威主義国家による経済的強制の廃止のために、同じ価値観を持つ国同士が協力することを強調しました。ロシアによる軍事的圧力と中国による経済的圧力を睨んだものです。

 

  トラス首相とナウセダ大統領は、ウクライナ軍による最近の進展を、国際社会からの真の経済・軍事支援があればウクライナの反攻は成功することが改めて証明されたとして歓迎しました。

 

  バルト三国の一つであるリトアニアは、昨年、中国と中東欧諸国との協力メカニズムから脱退し、首都ビリニュスに「台湾」の名で駐在員事務所を開設することを認めたことで、中国から経済・貿易面で強い弾圧を受けました。

 

  中国はサプライチェーンからリトアニアを排除しようとし、今年1月にEUは、リトアニア製素材を含むEU諸国からの輸出品に対する中国の規制に抗議するため、英国、オーストラリア、米国、カナダ、日本、台湾の支持を受けて、世界貿易機関WTO)に中国を提訴しました。

 

  トラス首相は96日に英国新首相になるまで、外務大臣1年以上勤めていました。 彼女は、「ハードパワー」と「経済安全保障」を組み合わせたグローバルな安全保障の枠組みの再構築を提唱しており、これは繁栄と安全を組み合わせたグローバルな「自由ネットワーク」構想の核心となるものとしています。

 

  トラス首相はまた、G7を経済界のNATOにすべきだと主張し、昨年3月に発表された英国政府の外交防衛・安全保障政策の包括的見直しを行い、首相になったら中国の脅威に対する評価を調整すると約束していました。

 

  トラス首相の支持者は、中国の評価を「システミックな競争相手」からロシアと同じ「差し迫った脅威」へと格上げするよう働きかけています。

 

  トラス首相は、第二次世界大戦以来、世界の貿易と外交を支配してきたルールベースの国際秩序に対する脅威として、中国を捉えており、その脅威に対する防波堤を築くことを使命としています。

 

  トラス首相は、「中国も含めて世界のすべての国は、ルールに従って行動しなければならない」と述べ、「中国は欧州の戦略的関心領域に力を投射できる軍隊を急速に構築している」とも述べています。

 

  トラス首相は、20日の岸田首相との会談では、最近の中国の台湾に対する軍事的挑発を非難し、日本や他の同盟国と協力して中国の「戦略的脅威」に対処すると述べています。

 

  トラス首相はさらに、「中国の最近の台湾に対する軍事的挑発は日本の排他的経済水域を脅かしている」と述べ、両首相は権威主義政権の経済的・安全保障的脅威を抑制するために、G7などの国際組織を含めて民主主義国が協力することの重要性に合意したとのことです。

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  トラス氏が日本の首相ならよかったのに。


 

参考記事

<美國乃音>英首相会晤立陶宛总统 调在对华贸易纠纷中支持立陶宛

https://bit.ly/3xLh1ov