黄大仙の blog

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台湾 人口増加率の減速と乏しい軍事費に直面

台湾国内の人口増加の減速と兵士の不足が深刻化しており、中国からの脅威が高まっているなかで、対応の強化が急務となっています。台湾軍の兵力不足は、防衛予算や兵器の買い増しでは解決できないと見られています。

  米国国営国際放送の美國之音の記事より。

兵員不足が心配される台湾軍

  民主主義体制が整った人口2350万人の台湾では、兵士となる若者を十分に確保することが難しくなっています。 台湾の内政部では、この課題の少なくとも一因は少子化にあるとしています。

 

  中国共産党は、共産党の主張する祖国統一を実現するために、台湾の武力奪取を決してあきらめないと脅しており、ますます好戦的な声を上げています。

 

  このような中国の脅威に対抗するために台湾の軍備増強が急務となっている今、台湾の人口増加率は2020年以降減少傾向にあります。

 

  少子化による人口増加の鈍化あるいは人口減少は、台湾に限ったことではありません。 東アジアでは、韓国が0.79と世界で最も低い出生率となっており、台湾は0.98、中国は1.15、日本は1.3です。

 

  人口を一定に保つためには、出生率2.1が必要であり、これを下回る国や地域では、人口増加が緩やかになり、やがてマイナスに転じることになります。

 

  人口増加の減速、さらには縮小は、年金問題(退職者の増加、就労者の減少)、教育問題(学校は有能な生徒の確保に苦労し、入学基準を下げざるを得ない)、経済問題(労働力と消費者の不足)、防衛問題など、さまざまな問題を引き起こします。

 

  このような問題は中国にも存在しますが、中国の人口が14億人に対して台湾は2350万人に過ぎず、中国は台湾よりはるかに人口が多いので、この状況は台湾にとってあまり慰めにはなりません。

 

  中国の軍事的脅威が高まり、台湾軍のマンパワーが不足する中、台湾国民は軍事力不足の問題を緩和するために兵役の延長に賛成する国民も増えています。

 

   しかし、兵役に就かなければならない若者の一部には反対意見も多く、台湾国防部では慎重な議論が行われており、関連する手続きはまだ完了していないと述べています。

 

  いっぽう多くの中国研究者が、国内問題に追われる中国共産党が、台湾攻撃を含む大きな動きをすることで、共産党政権への民衆の支持を高め、批判を封じ込めようとする可能性があると指摘しています。

 

参考記事

<美國之音>台湾面临人口增长乏力,台军兵源不足压力

https://bit.ly/3WAuE3O