黄大仙の blog

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健康保険給付減額に反対するデモ、武漢大連で「白髪運動」広がる

28日に武漢で行われた健康保険削減に抗議する大規模な街頭デモに続き、215日には同市で退職した高齢者を中心とした「白髪運動」が再び勃発しました。 同日、中国東北部の大連でも、退職した高齢者数千人が健康保険給付の引き下げに抗議するため、街頭に繰り出しました。

  フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。

武漢での抗議活動 2月15日武漢中山公園場外

  統制を第一とする中国では街頭抗議は珍しく、特に1000万人規模の大都市のうち2都市で同時に発生することは非常に珍しいことです。

 

  しかし、このような大規模な抗議行動は、習近平共産党総書記が3期目の任期を決定した11月下旬にすでに発生しており、中国の数十都市で若者を中心とした大規模な抗議活動が行われ、デモ参加者は習氏の退陣と改革の政治要求を掲げました。 この短期間ではあったが、大きな影響力を持った抗議行動は「白紙運動」と称されています。

 

  28日に武漢で行われた定年退職者による最初のデモは、政府による健康保険給付の削減が発端となりました。武漢政府は退職者の個人健康保険給付月額を260(5000)から83(1600)へと引き下げましたが、これに抗議する高齢者が該当デモを起こしました。

 

  武漢市当局は21日に「武漢市職員基礎医療保険の外来患者自己負担保証実施規則」を発表し、月額給付額を減額しましたが、この改革は「被保険者の権益をよりよく保護する」ために、資金プールを強化し、医療保険償還の範囲を拡大することを目的としたものだしています。

 

  215日には武漢の中山公園で、退職した高齢者を中心とする大勢の抗議者が、非常線を張る大勢の警察官に立ち向かい、一時は小競り合いが起こり、多くの高齢者が押し倒される様子が映った動画がSNSに大量にアップロードされ続けました。

www.youtube.com

  デモ参加者の中にはインターナショナルを歌うものが多く、「反動政府を倒せ!」と訴える人もいました。

 

  一方、中国東北部の都市・大連でも現地時間の15日午前、退職者を中心に数千人が人民広場に集まり、政府による健康保険給付削減への不満を表明したことが、SNSにアップされた複数の動画で明らかになりました。

 

  動画には、大連の集会で警察にバスに誘導される人々の姿が映し出されていました。

 

  武漢大連で発生した高齢者による抗議運動は、昨年11月の若者による「白紙運動」に対し、「白髪運動」と呼ばれています。

 

  中国の政治・経済を専門とする『透視中国』誌の情報筋は、ある研究の中で、「中国政府が医療改革を正しく実施できなければ、社会の緊張と政府に対する怒りを悪化させる危険がある」と警告しています。

 

  この研究は、地方政府の財政が3年間の高額なゼロコロナ政策により、深刻な財政難に直面している時に、この医療改革が行われたことを指摘しています。

 

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  長引いたゼロコロナ政策で、中央も地方も財政が逼迫し、医療保険給付額の減額を余儀なくされたのですが、ゼロコロナを突然解除したのも、財政逼迫が理由だと噂されています。

 

  それでなくても貧弱な中国の健康保険制度ですが、給付額が1/3以下になってしまったのでは国民の不満は高まる一方でしょう。

 

  また日本の健康保険をあてにして日本にくるやつが増えるんでしょうね、日本の健康保険は本人だけでなく家族も対象になるので、日本で健康保険に加入した外国人は、母国にいる『家族』も保険の対象だそうです。中国人の『家族』なんて次々に湧いて出てきますよ。

 

  私が中国に駐在してた頃は、自分で民間の健康保険に加入してました、会社によっては保険料を負担してくれましたが。

参考記事

<rfi>汉大连爆发反政府削减医保示威发运动"蔓延

https://bit.ly/3lJQF2J