ドイツのオラフ・ショルツ首相は、ロシアのウクライナ侵略戦争のために中国がロシアに武器を送れば「最悪の結果」になると述べたが、中国がそうすることはないと楽観視している。
米国国営国際放送の美國之音の記事より。
ドイツのオラフ・ショルツ首相は、3月3日に訪問先の米国ワシントンでジョー・バイデン米大統領と会談しました。会談では、中国がロシアに軍事支援を行う可能性などについて協議が行われたもようです。
米政府関係者は最近、中国がロシアに武器や弾薬を供給し始める可能性があると警告しています。
ショルツ首相は今回の訪米に先立ち、武器を送るのではなく、影響力を行使してロシアにウクライナから軍隊を撤退させるよう圧力をかけるよう北京に要請していました。
ショルツ首相は、『中国がロシアを支援した場合、中国に対する制裁を検討するか』とのメディアの質問に対し、「結果は出ると思うが、我々はこのようなことがあってはならないと明言している段階であり、この場合、我々の要請は成功すると比較的楽観している」と答えました。
ショルツ首相はドイツに戻った5日、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長と会談後に、メディアから「中国が武器輸送を検討しているという具体的な証拠を米国から受け取ったか?」「もし中国がロシアに武器支援した場合、中国に対する制裁を支持するか?」と問われました。
ショルツ首相は、「我々は、いかなる兵器も納入されてはならないことに同意し、中国政府は、いかなる兵器も納入されないと明言している。それが我々が求めていることであり、我々はそれを見守っている
」と答えました。
ライエン委員長は、「今のところ証拠はないが、日々見守っていかなければならない」と述べ、ロシアに軍事援助を行った中国に対して、EUが制裁を行うかどうかについては、「仮説的な質問にはこたえられない」と述べるにとどまりました。
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ドイツにとって中国は最大の貿易相手国なので、制裁するとしても簡単ではありませんね。日本も同じですが。
ドイツは中国離れを画策していますが、うまくいくといいですね。
参考記事
<美國之音>德国总理:中国如向俄罗斯提供武器会有“后果”