黄大仙の blog

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「最も豊かな地方」昆山市の人々が職を探し始める

『中国で最も豊かな地方』として知られる江蘇省昆山市では、最近、地元の労働者が職探しを始めています。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

「豊かな地方」昆山でも職探しに走る人が増えています

  上海中心部からわずか50キロ、100万人近くが住む昆山市には、主要部品を組み立てる委託製造業者が集中しており、賃金が内陸部よりも30%も高いことから、中国で最も繁栄する輸出センターのひとつとなっています。

 

  しかし、中国の海外からの受注が縮小するにつれ、地元企業は生産能力を削減し、工場の従業員数は減少し、時給は3分の1に低下しています。年配の従業員を追い出し始めている工場もあります。

 

  もともとここには台湾からの輸出メーカーが1,529社もありましたが、米中関係の緊張による生産への影響から逃れるため、ベトナムやインドなど他国への生産移転を始めています。

 

  現地の物流会社の中には、2023年第1四半期の貨物量が1年前に比べて3分の1以下に減少しているとの声もあります。地元の関係者は、「急成長の時代は終わった 」と語っています。

 

  昆山市長の陳立炎氏は1月、同市が今年誘致する外国投資は11億米ドルと、2022年の17億米ドルから減少する見込みであると述べています。

 

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  昆山市は上海に隣接し、江蘇省蘇州市の一角を成す都市で、台湾メーカーが多く進出しています。上海虹橋駅から新幹線で15分と近く、上海に通勤する人もいます。

 

  ちなみに上海蟹の本場として有名な陽澄湖は、蘇州市と昆山市にまたがっています。

 

  私も中国駐在時代、昆山の台湾系メーカーに部品を発注していたり、昆山に顧客がいたりと、昆山に出張する機会は多くありました。

 

  昆山市の低迷は、中国の輸出主導型経済が直面する課題を反映しているといえるでしょう。

 

  日本にも中国経済に頼っている人は多いので、勝手にコケてもらっては困ります。

deepredrose.hatenablog.com

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参考記事

<自由亜州電台>“最富昆山的人开始找工作

https://bit.ly/3KbywF5