4月11日、中国代表団がホンジュラスに到着しました。ホンジュラス外務省の声明によると、中国代表団の訪問目的は「二国間関係、特に貿易、農産物、投資、ホンジュラス製品の輸出、中国の投資のテーマで前進すること」です。
フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。
今年3月26日、中国とホンジュラスは「外交関係樹立に関する中華人民共和国とホンジュラス共和国の共同コミュニケ」に署名し、正式に国交を樹立しました。
中国代表団は、ホンジュラスのエドゥアルド・エンリケ・レイナ外務大臣、ペドロ・バルケロ経済開発大臣、ラウラ・スアソ農畜産大臣の3人の大臣と会談しました。
ホンジュラスは中国と国交を樹立するのと同時に台湾と断交しました。これに伴い、台湾を最大顧客とするエビ養殖業に携わる数万人が不安を抱いています。
ホンジュラス養殖業者協会(National Association of Honduran Aquaculturists)によると、エビ養殖産業では約2万3000人が直接雇用されており、間接的に携わっている人を含めると15万人がエビで生計を立てています。全人口975万人のホンジュラスにとって小さくない数字です。
これまで製品の約40%を台湾に販売してきたホンジュラスの養殖業者は、台湾がエビの購入を拒否することを懸念しています。
事業家のヤデル・ロドリゲスさんは、「ホンジュラスのエビ業界にとって、高めの値段で買い取ってくれる台湾市場を失うのは非常に厳しい。台湾は中国の2倍の値段で買い取ってくれる」と語っています。
2022年のホンジュラスの輸出総額は61億ドル(約8140億円)で、うち1億3000万ドル(約170億円)が台湾向けでした。
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日本も台湾とは国交がありませんが、民間交流は活発に行われており、ホンジュラスの養殖業界の心配が杞憂に終わってくれると信じています。
ホンジュラスは数千億円もの経済支援を台湾に要求しましたが、渋い顔をした台湾に変わって中国が応じたために、台湾と断交し中国と国交樹立するに至りました。
ホンジュラスは中国の札束になびいたわけですが、フランスのような大国でも中国の札束にはよろめいていますので、仕方ないですね。
日本の岸田首相も、国民に重税を課して集めたお金を気前よく海外にばら撒いていますが、相手は日本に擦り寄ってくれるんでしょうか?『金の切れ目は縁の切れ目』で捨てられないことを願います。
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参考記事
<rfi>中国代表团抵访洪都拉斯