最近、新型コロナウイルスの起源問題が再び話題になっています。北京化工大学生命学院の童貽剛院長は、華南海鮮市場の調査では、ゲノム解読後にウイルスの配列が当時の患者の配列とほぼ100％一致することが判明し、新型コロナウイルスがヒト由来である可能性も示唆しました。
米国国営国際放送の美國之音の記事より。
童貽剛院長によると、2020年1月から3月にかけて、中国疾病預防控制中心(CDCC)の研究者は、華南海鮮市場で収集した1,300以上の環境および冷凍動物サンプルについて、一部の新型コロナウイルス検査とマクロゲノムシーケンス等を実施しました。
これらの動物サンプルはすべて陰性でしたが、市場から採取した900以上の環境サンプルのうち73は陽性でした。
この過程で、研究者は環境サンプルから3種類のウイルス株も分離しました。ゲノム解読の結果、これらのウイルスの配列は当時の新型コロナ患者のものとほぼ100％一致しており、このウイルスがヒト由来である可能性が示唆されました。
また、童貽剛教授は、「環境サンプルの宿主情報の中には、主にヒトの宿主のほか、豚、牛、鶏、アヒルの遺伝子やラットやネコの動物遺伝子判定もあった。これらは、新型コロナウイルスがヒトに汚染されたものである可能性が高いことを示唆するものです。 また、これらのデータは、中国とWHOの合同チームが第1段階で出した結論をさらに裏付けるものである」と述べています。
CDCC研究所の周蕾は、新型コロナウイルスが最初に発見された場所が、必ずしもウイルスの根源になるとは限らないと述べました。彼女は、新型コロナウイルスの起源を追跡するために、世界的な科学的協力を呼びかけています。
米国CNNは9日に、「中国は過去に新型コロナウイルスに関する国際的なトレーサビリティ調査を妨害したとして、激しい批判を浴びた」と報じました。
世界保健機関（WHO）は最近、新型コロナウイルスが発生した初期の段階での中国からの重要なデータをまだ持っていないと発表しています。WHOの新興疾患プログラムの責任者は、中国のデータ開示の欠如は許しがたいものであると述べました。しかし、中国はWHOとの協力において透明性を保ってきたと繰り返し主張しています。
今年3月17日には、常に中国に甘いWHOのテドロス事務局長が、中国が最近になって武漢で収集した遺伝物質を公開したことについて、「3年前に共有できたし、すべきことだった」と批判しています。
テドロス事務局長が言及した遺伝子材料は、2020年に武漢の野生動物を売る市場で採取されたものだが、中国がそれを世界的なデータベースにアップロードしたのはごく最近のことです。
海外の科学者が中国のCDCCに研究に協力できるかどうか尋ねたところ、中国はその情報をデータベースから削除してしまいました。しかし、フランスの専門家がすでにその情報をコピーしており、中国以外の研究者と共有しました。
さらに、米国エネルギー省が、新型コロナウイルスの発生源は武漢P4ウイルス研究所の実験室からの漏洩である可能性が最も高いと評価したことから、ウイルスの追跡可能性を巡る議論が再燃しています。
近年、中国共産党は、新型コロナウイルスの発生源をうやむやにする一方で、中共の責任を免れるために、党の公式メディアと海外の大手宣伝機関にフルスロットルで、ウイルスの追跡可能性について米国などの「非難」するように仕向けています。
CCTV、新華社通信、人民日報など多くの中国官製メディアは、 『分裂を煽っている』『WHOを籠絡した』『世界中に毒を盛っている 』などの言葉を使い、新型インフルエンザを米国の責任にしようとする一連の記事を繰り返し掲載し、米国を中傷しています。
中国4大ポータルサイトの一つである捜狐も、「中国は新型ウイルスのトレーサビリティの政治化に反対する」という特集ページを設け、ほとんどの記事が「責任を丸投げした」と米国を指弾しています。
人民日報は、「米国が答えなければならないこの10の質問」という長文の記事を掲載し、流行病における米国の疑惑について10の疑わしい点をまとめていました。
しかし、分析の結果、これらの『疑惑』は、実質的な証拠が提示されないまま、因縁めいたものであることが判明しました。例えば、記事では、なぜ米国が世界中に200以上の生物学的研究所を建設しているのかを疑問視しているが、これらの研究所と新型コロナウイルスとの間に何らかの関係があることを示唆するものはありません。
また、記事では、「2019年7月、フォートデトリックにある米陸軍感染症医学研究所が緊急停止し、ほぼ同時に、そのすぐ近くで原因不明の呼吸器疾患が相次いで報告された」と主張しています。しかし、米国疾病予防管理センター(CDC)の声明によると、フォートデトリックは、バイオセーフティーレベルで最高レベルの実験室に求められる廃水消毒システムが「適切」ではなかったため、、研究プロジェクトの停止を求められましたが、公衆衛生への脅威にはならず、危険物の流出や怪我もありませんでした。
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新型コロナの起源が中国だと決めつけるだけの証拠はありませんが、感染症の大流行が中国から始まったのは事実なのだし、外国の調査団にも自由に聞き取り調査をさせれば良いのにと思います。
中国は独自に起源調査をしていたのですが、結果はどうだったのか発表されないままです。
今はコロナより花粉症対策でしょ
参考記事
<美國之音>中国科学家认为，从武汉华南海鲜市场检测到的新冠病毒很可能源自人类
