黄大仙の blog

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インド、カシミールでG20会議開催 中国は反対

インドのカシミール地方でG20観光会議が開催されていますが、中国はカシミールでの開催に反対を表明し、出席を拒否しています。 これは、カシミール地方の一部を支配するパキスタンが、紛争地域で会議を開催するインドを非難したことによるものですが、インドは自国の領土で会議を開催するのは自由だと主張しています。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

インド・カシミール地方

  今年のG20の議長国はインドが務めますが、9月にニューデリーで開催される首脳会議に向け、インド各地で一連の会議が開催されます。

 

  522日から24日まで、ジャンムー・カシミール州の夏季の首都であるシュリーナガルで、G20メンバーの観光に関するワーキンググループの会合が開催されています。

 

  中国外交部の汪文斌報道官は、「中国は、領土紛争地域でいかなる種類のG20会議も開催することに断固反対であり、そのような会議には出席しない」と述べました。

 

  中国の同盟国であるパキスタンも、カシミール地方の一部も支配しており、インドがカシミール地方でG20会議を開催することに反対を表明しています。

 

  第二次世界大戦終了後、英領インドが独立する時にヒンドゥー教を奉じるインドとイスラム教を報じるパキスタンとに分離独立しましたが、カシミール地方の帰属を巡って何度も戦争をし、カシミールに隣接するチベットを領有した中国も領有権争いに加わっています。

 

  インドは、インドが統治するジャンムー・カシミール地方で会合を開くことについては、自国の領土で自由に行うことができるとして反対意見を退けています。

 

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  カシミール地方は、1947年のインドとパキスタンの分離独立に際し、ヒンドゥー教徒藩王がインド帰属を決定したことに住民の多数を占めるイスラーム教徒が反発して紛争が勃発しました。

 

  1959年のチベット反乱に乗じてインドがチベットを援助したことから、インドと中国との間に緊張状態が生まれ、カシミールの一部はチベット領(つまり中国領)とする中国とインドが戦争状態に入ったのが1962年です。

 

  この時はパキスタンが中国に味方したため、インド軍はフルボッコにされ、インドに泣きつかれたアメリカの仲裁でカシミールは、実効支配している範囲で領土が固定され、現在に至っています。

 

  2年前にはカシミールのラダック地方がルワン渓谷で、インド軍と中国軍が衝突し、インド軍にかなりの被害が出たことを覚えている方も多いと思います。

deepredrose.hatenablog.com

参考記事

<自由亜州電台>中国反对印度在克什米尔举行G20印度驳斥

https://bit.ly/3Wl6Yl2