韓国の対米輸出が昨年、約20年ぶりに対中輸出を上回り、長期化する米中貿易紛争や、コロナ禍を経て明確になったサプライチェーンの変化が浮き彫りになりました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
韓国銀行が最近発表したデータによりますと、2021年から2022年にかけて、韓国の対中商品輸出は10％近く減少し、1220億ドルになりました。対照的に、同期間に韓国の対米商品輸出は22％以上増加し、1390億ドルに達しました。
聯合ニュースは6月6日に、韓中国交樹立以来20年間、中国は韓国にとって最大の輸出相手国であったが、最近、韓国の対中輸出が減少を続け、対米輸出が増加したため、今年第1四半期には米国が韓国最大の貿易相手国となったと報じていました。
韓国経済のエンジンの役割を果たしてきた輸出戦線に、構造的な変化が押し寄せています。長期化する米中貿易戦争や、コロナ禍を経て明確になったサプライチェーンの変化、世界経済のブロック化現象などが韓国の輸出に波紋を起こしています。
この20年のあいだ中国が占めてきた韓国の輸出市場1位の座が、米国へと移る兆しをみせているのも、このような構造的な流れによるものです。
専門家は「過去の輸出下降・回復時期とは様相が違う。今後の輸出部門の回復ルートを予想するのは難しい」として「中国との交易は構造的な変化を迎えており、韓国の輸出戦略も大々的な変化が避けられない時点」だと述べました。
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中国語のメディアで韓国のことが報じられるのは珍しいのですが、韓国の貿易相手国第一位の座が、中国から米国に移ったということは、中国にとっては注目に値するニュースなのかもしれません。
参考記事
<自由亜州電台>金融时报:韩对美出口20年来首次超过对华出口
