米商務省は早ければ来月初めにも、エヌビディアやその他のチップメーカーに対し、中国やその他の主要国へのチップの無許可輸出を禁止する措置を取る可能性があると報じられました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
昨年、米国の規制により、エヌビディアとAMDが製造する最先端のAIチップの中国への輸出が打ち切られました。
この時エヌビディアはこの動きに対応するため、商務省が示した性能要件を下回るAI半導体「A800」を中国市場向けに製造することで対応しました。A800は、データセンターでAI計算に広く使われているA100に代わるものです。
この問題に詳しい関係者によると、商務省が検討している新たな規制は、A800であってもライセンスなしでの販売は禁止するものです。
さらに、米政府は中国のAI企業に対するクラウド・サービスのリース契約も制限することを検討しています。最先端半導体チップの輸出禁止を回避するためリース契約が利用されてきました。
半導体メーカーがバイデン政権に対し新規制の見送りまたは緩和を引き続き求めているので、この規則の導入時期はまだ不透明です。
関係者によると、バイデン政権は中国政府の反発を招かないよう、7月上旬に予定しているジャネット・イエレン米財務長官の訪中後まで決定を先延ばしする可能性が高いとのことです。
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米商務省もエヌビディアもこの件についてコメントを出していないようですが、上げ続けてきたエヌビディアの株価が上げ止まっているので、業績への影響を心配する投資家も多いようです。
対中国半導体規制は、日本の半導体製造装置メーカーにも行われていますが、逸失利益の補填は全く無いそうです。
ちゃんと補填しようよ岸田さん!
参考記事
<自由亜州電台>拜登考虑就对华AI芯片出口采取新限制