日本の防衛省統合幕僚監部は6月30日、ミサイル駆逐艦を含む中国海軍艦艇4隻が鹿児島県沖を航行し、東シナ海から太平洋に向かっているとのニュースリリースを発表しました。うち1隻でヘリコプター1機の着艦を確認し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応しました。
米国を拠点にする中国語ニュース・サイトの博訊新聞網に掲載された記事より。
防衛省は外交ルートを通じて今回の動きを含む中国軍の活動に懸念を示し、中国側の意図を確認したいとしています。
防衛省は「警戒監視を徹底しつつ、領空侵犯に対しては国際法及び自衛隊法に基づき厳正に対処している」としています。
防衛省によると、6月29日から30日にかけてミサイル駆逐艦と強襲揚陸艦の計4隻が大隅海峡を東進、29日にはフリゲート艦と補給艦が奄美大島沖を航行しました。
中国人民解放軍の075型強襲揚陸艦がこの海峡を通って太平洋に入ったのを日本が確認したのは初めてです。
強襲揚陸艦が鹿児島県草木諸島の南約40キロを航行中、ヘリコプターが艦から離陸し、護衛艦に着陸するのを自衛隊が確認しました。航空自衛隊の戦闘機は緊急発進して対応しましたが、人民解放軍のヘリコプターは日本の領空には進入しなかったと中国メディアが報じています。
参考記事
<博訊新聞網>中国4艘军舰在鹿儿岛近海航行 日本关注