黄大仙の blog

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在ロシア中国大使館、中国人に対するロシアの「野蛮な法執行」を批判

在ロシア中国大使館は微信(WeChat)へ、「5人の中国人がロシアへの入国を阻止され、ロシア側の野蛮な法執行と過剰な法規執行は、中国人の合法的な権利と利益を著しく損ない、中露友好関係の現状にそぐわない」と投稿しました。

  ドイツ国営の国際放送事業体である徳国之声の記事より。

中露関係に綻びか?

  在ロシア中国大使館は4日、微信への投稿で、729日にカザフスタンからアストラハン地方のカラウゼク交差点を経由して車でロシアに入国しようとした中国人5人が入国を阻止され、観光ビザを取り消され、入国を拒否されたと伝えました。

 

  在ロシア中国大使館は、5人の中国人が入国を阻止されたことを受け、ロシア連邦が現在の中ロ友好関係に合致しない「残忍な法執行と過剰な法執行」を行っていると批判しました。

 

  在ロシア中国大使館の関連部門は、ロシア外務省、連邦国境警備隊、連邦保安局などの部門と個別に会談し、「今回の事件におけるロシア側の残忍な法執行と過剰な法執行行動は、中国国民の合法的な権利と利益を深刻に害し、現在の中ロ友好関係の全体的な状況に合致していないと明確に指摘した」と陳情したとのことです。

 

  在ロシア中国大使館によると、ロシア側は、今回の事件は1回限りのものであり、ロシア側は中国人のロシア入国を歓迎しており、彼らに対していかなる差別的な政策や行動もとっていないと述べたとのことです。

 

  在ロシア中国大使館は、「ロシア側の入国拒否の理由は、『当該の中国人がビザを申請した目的地が実際の目的地と一致せず、ロシアの関連法規に違反したため』とのことだ」と述べています。

 

  習近平国家主席プーチン大統領20222月に「無制限」のパートナーシップを確立すると発表して以来、中国とロシアはその絆の強さを繰り返し示してきました。

 

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  国際問題としては小さな事件ではありますが、中露関係の綻びを感じさせる事件でもありました。

 

  中国外交部は4日、ユーラシア問題担当特別代表である李輝氏をサウジアラビアに派遣し、週末にジェッダで開催されるウクライナに関する国際会議に出席させ、「ロシアが参加しないウクライナの和平方式を模索する」と発表しました。

 

  これは、ウクライナとその西側同盟国にとって、外交的勝利といえます。

 

  習近平プーチンと距離を取りはじめたことを意味するのでしょうか? それとも、習近平指導力に翳りが見えはじめたのでしょうか?


 


参考記事

<徳国之声>中国驻俄使馆批评俄方对中国公民野蛮执法

https://x.gd/lNVmL