中国メディアは、中国国産のC919型機が外国の航空会社から初の注文として、ブルネイのギャロップエアから合計15機を受注したと報じました。ギャロップエアは、同じく中国製のARJ-21も15機購入しており、ARJ-21の外国からの受注は2番目となります。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
中国のハイテクメディアIT之家は、広西チワン族自治区南寧市で開催された第20回中国・アセアン博覧会において、ブルネイのギャロップエアが総額20億米ドルの旅客機30機の購入意向書に署名したと報じました。
報道によると、ギャロップエアは中国国産の大型旅客機を初飛行させる世界初の外資系航空会社となります。 また、ギャロップエアが購入するARJ-21型機はビジネス機、貨物機、医療機を含むため、ARJ-21型貨物機の初の外国ユーザーとなり、中国製医療機の初の外国ユーザーとなります。
同報道では、ギャロップエアが購入した30機の中国製民間航空機は、まだブルネイ民間航空局による型式証明手続き中であると指摘しました。承認後に航空機は引き渡され、2024年第3四半期に運航を開始する予定とのことです。
ギャロップエアは2021年10月にシンガポールで法人化され、ブルネイに本社を置いており、ロイヤルブルネイエアラインズに次いでブルネイに本社を置く2番目の航空会社です。
将来的には、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、その他のASEAN諸国との間に路線を開設する計画です。
中国の公式データによると、C919は国内で1,061機の受注が確定または予定されているが、これまでに引き渡されたのは2機のみです。
また、 さらに中国当局は、C919はドイツ普仁航空公司とタイのシティ・エアウェイズからも受注していると主張しているが、いずれも現在は廃業した中国の航空会社です。
+++++++++++++++++++++++++++++++
COMAC C919は、中華人民共和国の中国商用飛機 (COMAC) で開発中の旅客機です。試験機の製造は2009年9月2日に開始され、2015年11月2日にリリースされました。
製造も中国商用飛機 (COMAC) が担当し、2013年に胴体の製造が開始され、2016年に就航を予定していましたが、実際の初飛行は2017年にずれ込み、就航も2023年5月28日と大幅に遅れました。
旅客機の設計・製造は欧米が一歩先を走っていますが、アジアでは中国が[細々と]欧米の跡を追いかけています。
かつて零戦を生み出した日本の航空機産業の復活が待たれます。
参考記事