黄大仙の blog

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台湾の労働力不足、インドとの了解覚書締結の見込み

インドのヒンドスタン・タイムズ紙は、台湾の製造業や農業における労働力不足を解消するため、台湾は早ければ10月にもインドと労働力移動に関する覚書を締結する見込みであり、覚書の草案はすでに双方で交渉され、最終決定されたと報じました。

  フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。

台湾がインドから労働力受け入れ

  台湾行政院の林子倫報道官は、この報道を否定することなく、「行政院は、両国間の協力に含まれる、対外的に懸念される問題について、できるだけ早く国民に報告する」と述べるにとどめました。

 

  今年8月末現在、台湾の各産業と社会福祉に従事する出稼ぎ外国人労働者の総数は74万人以上で、インドネシア26万人以上で全体の35.5%を占め、次いでベトナムが同数で、フィリピン、タイと続きます。しかし、台湾ではさまざまな産業で労働力不足が続いています。

 

  ヒンドスタン・タイムズ紙の報道によると、台湾が多くの産業でインド人労働者の雇用に関心を示したため、双方は協力覚書の草案をまとめたとのことです。

 

  それによると、台湾は製造業、建設業、家事労働、農業・漁業を含む4つの主要産業で労働力不足に直面しています。インドは、台湾が労働力不足を克服するためにターゲットにしている国のひとつとなっており、文化や料理の類似性から、台湾はインドの東北地方からの労働力の輸入に関心を寄せているとのことです。

 

  台湾労働部の陳明仁次官も、台湾がインド人労働者の受け入れを計画しているとの報道を否定せず、同部は在中国外国特使の発言を尊重し、出稼ぎ労働者の輸入の詳細については双方がまだ手続きを踏んでおらず、正式な確認は手続きが完了してからになると述べました。

 

  台湾行政院の林子倫報道官は、「行政院長の陳建仁氏がインドの葉達夫駐台湾代表と会談し、引き続き二国間の経済貿易協力と安全保障を強化している。外部は両国の協力に含まれる諸問題に関心を寄せており、できるだけ早く国民に報告する。」と述べました。

 

  今月12日にインド台北協会の葉達夫会長(台湾駐在員代表としても知られる)は、台湾行政院陳建仁院長を訪問し、 台湾とインドが出稼ぎ労働と伝統医学の分野での協力に関する覚書を交渉していることに触れ、両国が良い方向に進んでいることを示しました。

 

  また、インドと台湾は、特に貿易と投資、移民労働の分野において、まだまだ発展の可能性を秘めていると付け加えました。

 

  台湾とインドは国交はありませんが、二国間貿易は2001年から2022年の間に11.9億ドルから84億ドルへと7倍以上に増加しており、インドは現在、台湾の14番目の輸出国であり、18番目の輸入国です。

 

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  『台湾が人手不足を解消するため、インドの労働力を受け入れる』日本ではほとんど報じられていませんし、日本には無関係の出来事だと思われるかもしれません。

 

  台湾が、国交のないインドから労働力の受け入れるという形で、交流を深めることがポイントで、台湾とインドとの間にどういう国があるのか世界地図を眺めてみれば、その重要性は一目瞭然です。

 

  必ずしも日本と無関係な記事とは言えませんね。


参考記事

<rfi>台湾缺乏劳工即将与印度签署合作备忘录引进

https://x.gd/v05MA