米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が発表した報告書によると、ベトナムは昨年12月以来、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で大規模な浚渫(しゅんせつ)・埋め立て工事を行っており、330エーカーの新たな土地を増やしました。報告書は衛星画像に基づいています。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
南沙諸島は中国、ブルネイ、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナムが全部または一部の領有権を主張しており、大きな主権争いの対象となっています。
CSISの報告書によると、ベトナムは「浚渫作業を加速させる」ために吸引パイプ式浚渫船の使用を開始し、先月には南礁と中礁を含む他の2カ所で浚渫を開始しました。
しかし、現在の作業は浚渫と埋め立てに集中しており、インフラ整備はまだ始まっていません。
一方、報告書は、中国が2013年から2016年の間に、この南シナ海で3,200エーカー以上の土地を埋め立てたと指摘しています。
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柏礁は、ベトナムが実効支配していますが、中華人民共和国、中華民国(台湾)とマレーシアも主権を主張しています。
南シナ海の領有を巡っては、中国の傲慢な行動ばかりが目立ちますが、ベトナムなど周辺国も中国に負けずに行動しています。
日本も尖閣諸島を巡ってしっかり行動することが肝要です。
参考記事
<自由亜州電台>美智库:越南加快在南中国海建岛