米共和党の上院議員5人は12月1日、ジョー・バイデン大統領に連名の書簡を送り、未知の呼吸器疾患が急速に拡大している中国への渡航を直ちに禁止するよう求めました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
上院議員たちは書簡の中で、「この新しい病気がもたらす危険性についてもっとよくわかるまで、米国と中華人民共和国との間の渡航を直ちに制限すべきだ。 今旅行禁止令を出せば、死者、封鎖、差し止め、そしてさらなる感染拡大から国を守ることができる」と述べています。
書簡にはさらに「世界保健機関(WHO)が中国共産党に盲従していることを考えれば、WHOの行動を待つべきではありません。 アメリカ人の健康と経済を守るために、必要な措置を講じなければならない」と述べられています。
この書簡には、フロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員、オハイオ州選出のJDバンス上院議員、フロリダ州選出のリック・スコット上院議員、アラバマ州選出のトミー・チューバービル上院議員、インディアナ州選出のマイク・ブラウン上院議員が署名しています。
中国では最近、呼吸器系の病気が再燃しており、多くの小児病院があふれ、多くの大人が罹患しています。しかし、中国当局はこの感染者増加の波について、新型コロナ予防処置が解除されたためだとしています。
中国の報道によると、WHOは、子どもたちが集団で肺炎にかかった多くの症例からは、「通常とは異なる、あるいは新規の病原体」は検出されなかったと発表しました。
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中国国家衛生保健委員会は、最近の呼吸器感染症の原因が複数の呼吸器病原体の重ね合わせだと発表しています。
中国の発表がどれほど信頼できるのか、という問題はあるにしても、国際社会が正しい情報を発信するように圧力をかけるのと同時に、各国が情報収集に努めることも必要だと思います。(アノニマスに中国政府や病院にハッキングしてほしいと言っているわけではありません。。。念の為)
感染症の流入を防ぐために、中国への渡航を禁止しろとの訴えですが、効果は疑問です。国外との往来を全て禁止する完全鎖国なら効果があるかもしれませんが、中国にだけ行かなくても、他の国・地域を経由して感染は広がるでしょう。
”幸いにも”中国は経済不況のため、海外旅行に出かける人が減っているようなので、4年前の新型コロナ感染拡大のような急拡大はしないだろうと期待しています。
いづれにしても、中国には正しい情報を迅速に発信してほしいです。
参考記事
<自由亜州電台>美五位参议员致信拜登 促立即暂停美中间旅行以防疾病传播