ブルームバーグの報道によりますと、最近、中国経済についてよく投稿する多くの微博ユーザーが、微博管理者から「今後の投稿では、コメントの規模に注意し、中国経済を悲観するようなコメントは投稿しないように。」との通達を受けました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
微博で76,000人のフォロワーを持つあるユーザーは、経済に関する投稿を減らすよう内々に言われたと投稿しました。また、16,000人以上のフォロワーを持つ別のユーザーも、微博からレッドラインに触れないように、金融や経済に関する投稿を控えるようにとの通知を受け取りました。
中国国家安全部は15日、微信(WeChat)で「国家安全機関は断固として強力な経済安全バリヤーを構築する」と題する記事を発表しました。
国家安全部:坚决依法打击惩治经济安全领域危害国家安全的违法犯罪活动
その中で、中国経済を悲観することを意図したあらゆる種類の「決まり文句」が出現し続けていることに触れ、それは本質的に虚偽の物語であり、「中国の没落」を印象付けようとする「言説」であるとしています。
「その本質は、中国の特色ある社会主義体制とその進路を攻撃・否定し続け、戦略的に中国を封鎖・抑圧するために、さまざまな虚偽の物語によって『中国の没落』という「言説の罠」「認知の罠」を構築しようとするものである。」
国家安全部は最後に厳しい口調で、「経済安全保障を守るために「コンビネーションブロー」を発揮し、国家安全保障を危うくする経済安全保障分野の違法・犯罪行為を法に基づいて断固として取り締まり、処罰する。」と述べました。
しかし、あるネットユーザーは、「中国経済を悲観することが許されないとき、実はそれはすでに中国経済が衰退しているのだ。」とコメントしました。
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最後のネットユーザーの投稿を、微信、微博で探してみたのですが、見つけることはできませんでした。削除されたのかもしれません。投稿者が無事でいることを祈ります。
経済が悪化していることをSNSで投稿するなと当局が警告しているということは、中国経済はよっぽど泥沼なのかもしれません。
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参考記事
<自由亜州電台>微博博主被警告勿唱衰经济