黄大仙の blog

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中国におけるCIAの情報網の再構築は困難、習近平政権の内情を理解する能力は限定的 :ウォール・ストリート・ジャーナル紙

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、米中央情報局(CIA)の中国情報網は10年前に中国政府に討伐され、中国におけるマンパワーによる情報収集能力の再構築はいまだ困難だといいます。このため米国は、台湾などの重要な安全保障問題に関する習近平指導部とその側近の秘密審議について、限られた知識しか持たないままです。しかし、報道によれば、CIAなどの米情報機関は、中国を標的とする情報工作員のネットワークを強化しています。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

CIAの中国情報網は10年前に壊滅

  バーンズCIA長官は、安全保障上の最大の脅威とされる中国は、依然としてCIAの最重要任務対象であると語っています。

 

  バーンズ長官によれば、過去3年間で、CIAは中国ミッションのための予算を2倍以上に増やし、またCIAの唯一の単一国ミッションセンターである中国ミッションセンターを設置しました。

 

  米国は現在、中国の軍事配備と近代化計画を偵察衛星で綿密に監視しており、ネットワークと盗聴ツールは中国の通信に関する大量の情報を収集しています。

 

  それ以外では、米国は習近平の計画を主に推定し、習近平の公の発言を解析することによって学んでいる、と当局者は説明しています。

 

  ある元米情報当局高官は、「残念ながら、われわれは中国指導部の計画や意図について真の洞察力を持っていない」と述べています。

 

  報道によれば、中国国内の情報網がダメージを受ける前の10年前と比べ、中国は諜報活動のターゲットとしてはるかに難しくなっています。

 

  習近平政権の下、中国政府は安全保障を優先し、オーウェル的な監視システム(*)を採用したため、中国国内でスパイ活動を行うことは極めて難しくなった。 そして米国の情報機関は、非常に異なる多くの分野で中国の進展を追跡しなければならない。

 

(*)オーウェル的な監視システム:一般市民常時監視のこと。繁華街や主要交差点に監視カメラを設置して、一般市民の行動を常時監視すること。ジョージ・オーウェルの小説「1984」に描かれた全体主義体制に似ていることから。

 

  その一方で、中国は米国政府、ハイテク大手、防衛関連企業などから機密情報や個人データを盗み出すサイバー攻撃を繰り返し仕掛けています。

 

  中国はまた、独自の諜報活動を強化しており、しばしばLinkedInのようなSNSを利用して、米国の元諜報関係者に接触し、リクルートしています。

 

  一方、米国に関しては、バーンズ長官は7月のアスペン・セキュリティ・フォーラム会議で、「CIAが米国のスパイとして中国の著名な高官や実業家をリクルートしている」と語っています。

 

  諜報関係者はまた、習近平権威主義的指導部への不満が高まり、同国経済が苦境に陥っている中国にもスパイ活動の潜在的機会があると述べています。

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  CIAへの中国人協力者をごっそり摘発・拘束し、CIAのスパイ網が壊滅したことはCCTV(中央電視台)で大々的に報じてたことは、昨日のことのように覚えていますが、もう10年も前のことだったんですね。

 

  米中に限らず、どの国も相手国にスパイ網を築くために、相手国民をリクルートしているようです。

参考記事

<自由亜州電台>华日:CIA华情报网重建难 了解习核心圈能力受限

https://x.gd/6qqcH