黄大仙の blog

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中国船が国境越え後に転覆し2人死亡 国務院台湾事務弁公室「立入禁止水域はない」

中国大陸からの快速艇が国境を越えて金門海域に入り、台湾海岸巡防署(沿岸警備隊)に追われて転覆、2人が死亡しました。中国台湾事務弁公室は17日夜、台湾海峡両岸の漁民は古来より廈門-金門海域の伝統的な漁場で操業しており、「禁止水域」や「制限水域」は存在しないとし、台湾側に「船と人を一刻も早く解放する」よう求めました。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

転覆した中国快速艇と台湾海岸巡防署の艦船

  中国台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は17日夜、書面で「台湾側が大陸の漁船を追い払い、2人の漁民が死亡するという残虐な事件を起こし、大陸の各界から強い憤りを引き起こし、台湾海峡両岸の同胞の感情を深刻に傷つけた」と述べました。

 

  朱鳳蓮報道官はさらに、「台湾側は一刻も早く船を解放し、事件の後処理をしっかり行い、真相を究明し、責任者に真剣に対処し、死亡者の遺族と台湾海峡両岸の人々に説明すべきだ。大陸側はさらなる措置を取る権利を留保し、すべての結果は台湾側が負担することになる。」と述べました。

 

  14日午後、4人を乗せた中国の快速艇が国境を越えて金門海域に侵入し、台湾海岸巡防署の艦船に追跡されましたが、快速艇は検査を逃れるために、蛇行して転覆して4人が海中に投げ出され、台湾艦船に救助され病院に搬送されましたが、2人が死亡しました。

 

deepredrose.hatenablog.com

 

  中央通訊社の報道によると、台湾海洋委員会の管碧玲主任委員は15日の記者会見で、「台湾海岸巡防署が警備する海域には2つの階層があり、1つは外輪の制限海域、もう1つは内側の禁止海域である」と指摘しました。

金門海域

金門島の位置




  管碧玲主任委員は続けて、「国境を越えて漁をした船舶は禁止水域に入り、船舶は船名、船舶証明書、船舶登録がない『3無船』でした。 海洋パトロール部門の法律の執行は証拠に基づいており、悪質な行動はありません。」と述べました。

 

  管碧玲主任委員によると、この事件は調査段階に入ったとのことです。

 

  台湾海峡交流基金会は、中国本土の台湾海峡両岸関係協会に書簡を送り、経過を説明し、関連事項の支援を希望しています。

 

  また台湾海峡交流基金会は、現在、4人の乗組員の家族に連絡を取っており、近い将来、家族が小三通(*)経由で金門に行き、事後処理を行う可能性があります。

[*]小三通:「小三通」とは、台湾の離島と中国大陸の沿岸部との局地的な通航、通商、通信のこと。 中華人民共和国(中国大陸)と中華民国(台湾)の「通商」「通航」「通郵」を示す言葉『三通(さんつう)』からきている。

 

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  日本のマスコミはこのニュースをほとんど報じていませんが、SNS上には流れているニュースですのでご存知の方も多いと思います。

 

  日本の尖閣諸島近海にも中国船が毎日のように侵入してきていますが、これも日本のマスコミはほとんど報じませんね。

 

 

  ところで、台湾に救出されて生存している2人の中国人ですが、四川省の方言を話しているとの情報があります。

 

  金門海域の対岸の中国大陸は福建省廈門市になりますので、地元の漁師なら福建語を話すはずであり、四川語を話すとは考えられません。中国側は漁民だと主張してますが本当かな?

 

  4人の中国人は軍人? 武警(武装警察)?

  こんなところで何してた?


 

参考記事

<自由亜州電台>中国船只越界翻覆二死 国台: 不存在禁止水域

https://x.gd/PC9ta