黄大仙の blog

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中国海警が金廈海域の定期パトロール開始 午前中に4隻の中国海警船が出没

中国海警局は、福建省海警局が金廈(金門-廈門)海域で定期的な法執行パトロール活動を開始すると発表しました。中国船舶ウェブサイトの情報によると、19日朝、4隻の中国海警船が金廈海域に出ており、そのうちの1隻は全長92メートルであることが示されており、漁業保護のためとしつつ、大型法執行船を投入する中国側の動機が懸念されています。

  中華民国唯一の国営通信社である中央通訊社の記事より。

中国海警船が金廈海域の定期パトロール開始

  中国港口網(チャイナポートネット)の船舶追跡情報によると、19日午前、中国海警局所属の法執行船4隻が金廈海域に出港し、金門諸島の北部、南部、南東部海域を航行しました。

中国海警船が金門島周辺を航行

  これら4隻の法執行船の大きさは千差万別で、情報によると、最も小さいものは全長15メートル、最も大きいものは全長92メートルとのことです。

 

  中国のネット情報によると、中国海警局は3,000トン以上の船を70隻以上配備しており、その相当数は海軍の艦船と同じ規格となっています。

 

  中国は202121日に「中国海警法」を施行し、海警局が必要に応じて外国船舶に対して武力行使することを認めたことで、東沙・南沙海域で海警局が同法を積極的に執行し、係争海域の支配を拡大しようとしているとして、近隣諸国だけでなく米国からも警戒の声が上がっています。

 

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  中国海警局の今月の発表によると、過去3年間で、海上での警察通報を受け処理した件数は45701件で、年間143.4%増加し、紛争・争議を解決した件数は4493件で、年間29.9%増加し、救助を実施した件数は4435件で、年間75%増加しており、海上における法秩序の維持に役立っています。

 

  中国海警局の甘羽報道官は、「福建省海警局は海上執行力を強化し、金廈海域で定期的な法執行・検査活動を行い、関連海域の操業秩序をさらに守り、漁民の生命と財産の安全を維持する。」と述べました。中国海警局による金廈海域パトロールが常態化することを意味します。

 

  中国国務院台湾事務弁公室は17日、台湾海峡両岸の漁民は古来から金廈海域の伝統的な漁場で操業しており、「禁止水域」「制限水域」などは存在しないとし、台湾側に「一刻も早く(拘留された)漁船と(治療中の)人民を解放する」よう要求し、18日には「台湾が大陸の漁船を残酷に追放した結果、2人の漁民が死亡したが、これは著しく不当な行為である」と述べました。

 

  台湾大陸委員会は18日、海峡両岸の規定に基づき、大陸の漁船は許可なく台湾の制限水域や禁止水域に入ることはできず、漁民の権益を守るため、主管機関は法律に基づいて違反船を追い払ったり、拘留したりすると強調し、「以前もそうであったし、現在もそうであり、今後も法律を執行し続け、結果として変わることはない」と述べました。

 

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  14日午後、台湾海岸巡防署金馬澎分局は、船名のない中国籍快速艇が国境を越え、金門北碇島の禁止水域で漁をしているとの通報を受け、海岸巡防署が法律に基づいて対処に向かったところ、快速艇は検査を拒否した後、蛇行したため、転覆し、中国人乗組員4人が海に転落、病院に搬送され治療を受けたが2人が死亡しました。

 

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  中国は漁民が漁をしていただけだと主張していますが、台湾に捕獲され治療中の2人の中国人は、福建省の方言ではなく内陸の四川省の方言を話しているとの噂もあります。噂が本当なら、彼らが漁民とは俄には信用できません。彼らは何をしていたのでしょう?

参考記事

<中央通訊社>中国海警称常态巡查 上午出4舰出没金厦水域【独家】

https://x.gd/9MzqA