米ピュー・リサーチ・センターが発表した最新の調査によると、米国民の70%以上が、ロシア・ウクライナ、中東、台湾海峡という世界の3大ホットスポットは米国の国益にとって重要だと考えているものの、若年層ほどその評価は低くなっている。30~49歳の米国人の52%が台湾海峡の緊張は米国の国益にとって重要でないと考えており、18~29歳ではさらに60%以上が重要でないと考えている。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
ロシアとウクライナの戦争が今月末で2年が経過し、昨年10月7日に勃発したイスラエルとハマスの戦闘がまだホットであり、台湾海峡両岸関係が近年ますます緊張状態にあります。
ピュー・リサーチ・センターは、1月22日から28日にかけて実施された、ロシア・ウクライナ戦争、中東、台湾海峡情勢に関する米国の成人向け世論調査の結果を発表しました。
世論調査によると、ロシア・ウクライナ戦争がアメリカの国益にとって重要だと考えている人は74%(非常に重要:43%、まあまあ重要:30%)、イスラエル・ハマス戦争がアメリカの国益にとって重要だと考えている人は75%(非常に重要:47%、まあまあ重要:28%)、台湾海峡の緊張が重要だと考えている人は75%(非常に重要:45%、まあまあ重要:30%)でした。支持政党の線引きは明確ではありません。
個人生活への影響の重要性を尋ねたところ、回答者の65%がイスラエル・ハマス戦争を重要視(非常に重要:32%、まあ重要:33%)、59%がロシア・ウクライナ戦争を重要視(非常に重要:25%、まあ重要:34%)、57%が台湾海峡の緊張を重要視(非常に重要:23%、まあ重要:34%)しています。
年齢層別では、高齢者ほど重要視し、若年層ほど重要視しない傾向があります。
米国の国益にとって重要である
65歳以上では89%、
50~64歳では83%、
30~49歳では67%、
18~29歳では64%
自分にとって重要である
65歳以上の81%、
50~64歳の71%、
30~49歳の58%、
18~29歳の54%
・ロシア・ウクライナ戦争:
米国の国益にとって重要である
65歳以上で86%、
50~64歳で76%、
30~49歳で70%、
18~29歳で67%。
自分にとって重要である
65歳以上で78%、
50~64歳で65%、
30~49歳で51%、
18~29歳で47%。
・ 台湾海峡の緊張:
米国の国益にとって重要である
65歳以上で88%、
50~64歳で82%、
30~49歳で69%、
18~29歳で63%。
自分にとって重要である
65歳以上で77%、
50~64歳で65%、
30~49歳で48%、
18~29歳では40%
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『台湾海峡の緊張』を重要だと思う米国の若者が少ないのが気になります。
アジアのことには、あまり関心がないのかもしれません。
参考記事
<自由亜州電台>民调:超半数美国青年认为台海对美国国家利益不重要