黄大仙の blog

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台湾が漢光演習の日程を発表 国防の弾力性を重視

台湾の中央通訊社は10日の報道で、今年の漢光演習は、コンピュータ部隊プッシュが419日から26日まで、実戦部隊演習が722日から26日まで行われることを明らかにしました。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

台湾の漢光演習計画発表 画像はイメージ

  漢光演習とは中華民国(台湾)で行われる、台湾島、金門諸島、膨湖列島、馬祖諸島など台湾全土で展開される国土防衛のための軍事演習で、1984年以後毎年行われています。1984年の演習を漢光1号演習と称し、今年は漢光40号演習となります。

 

  昨年の漢光39号演習では重要インフラの安全保護が重要なポイントの一つであったため、台湾国防部が立法院に提出した報告書の中で、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルハマス紛争を参考にし、国軍は通常の軍事演習や訓練を通じて重要インフラの安全性と回復力を強化するため、重層的な防衛システムを構築したと報告しています。

 

  また台湾国防部によると、台湾軍は既存の要塞、頑丈な建物、敵を欺くカモフラージュ、海上作戦、分散接岸、用地移管の戦争準備などを活用し、人員、武器、装備、資材、重要施設の安全を確保する方法として戦闘力の温存を実施し、戦闘力の発揮と戦時の通常維持・運用を可能にし、戦略的耐久力の目的を達成するとしています。

 

  台湾の淡江大学国際問題戦略研究院の林穎佑助教授は、国防の弾力性は、重要なインフラストラクチャの保護、後方への襲撃の場合、敵のシミュレーション、不正確な情報の明確化、台湾の通信弾力性の保護と台湾の全体的なプロジェクトを含む漢光演習の焦点である。台湾のコマンドシステムが、戦争の混乱の中で正常に動作できることを確認することが期待される。」と述べています。

 

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  隣の台湾では、国土防衛のための演習を毎年行っていますが、日本はやらなくても大丈夫なのでしょうか?

 

  日本に攻めてくる国なんて無いとノー天気に考えている人も多くいますが、刀伊の入寇(1019)元寇(1274年、1281)、米軍による本土空爆、沖縄軍事侵攻、広島長崎への核兵器使用(1945)、中国弾道ミサイルEEZ内着弾(2022)北朝鮮弾道ミサイルEEZ内着弾(2023)と、国土や国民が被害を受けたり危険にさらされたことは何度もあります。

 

  日本が軍事侵攻を受けた時の被害を最小限に食い止めるための訓練を、真剣に考えてもよろしいかと思います。

中国のミサイルは日本各地を標的にしています

 

参考記事

<自由亜州電台>台湾公布汉光演习日期 学者:聚焦防卫韧性

https://x.gd/x4h1W