ロシアの大統領に再選されたプーチンは、ロシアと中国との関係を強固なものにし続けることが、世界情勢を安定させる要因になると語り、台湾問題については「台湾が中華人民共和国の不可分の一部であることは間違いない」と述べました。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
中国中央電視台(CCTV)新聞の報道によると、現地時間17日夜、ロシアの中央選挙管理委員会が発表した大統領選挙の開票速報データによると、開票された80%の票のうち、現職のプーチン大統領が87.15%の得票率でトップでした。
ロシアの大統領選挙のルールでは、半数以上の票を獲得した人が大統領に選出されます。ロシアの中央選挙管理委員会は、遅くとも3月28日までに今回の大統領選挙の結果を確認し、確認後3日以内に選挙結果を発表することになっています。
プーチン大統領は現地時間18日未明に記者会見し、有権者の信頼と支持に感謝し、新任期も国の発展を推進していくと述べました。
プーチン大統領は、『特殊軍事作戦(ウクライナ武力侵略)』の問題とロシア連邦の防衛力強化が新任期の主要課題の一つであるとし、世界舞台における安定要因として、ロシアと中国との関係を引き続き強固なものにしていくと述べています。
またプーチン大統領は、「ロシアはアメリカの大統領候補を選り好みしておらず、誰が当選しても協力する。」と述べ、ウクライナについては、「国境地帯への攻撃により、ロシアがウクライナに安全地帯を設けざるを得なくなる可能性を否定しない。」と述べました。
さらにプーチン大統領は、ロシアと中国の関係について、「中国とロシアの関係は過去20年間で徐々に形作られてきたものであり、両国は強力かつ補完的な関係にあり、今後もそのような関係が維持されると信じている。」と述べました。
続けて、「最も重要なことは、我々の国益は一致しており、それは我々の共通の課題を解決し、国際関係の領域で有利な環境を作り出し、(国際関係における)ロシアと中国の関係は安定化要因となっている。」と述べました。
そして台湾問題について、「台湾が中華人民共和国の不可分の一部であることは間違いない」と付け加えました。
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ロシアの大統領選挙のことを、ただの『選挙ごっこ』に過ぎない
と批判する人もいらっしゃいます。任期は2030年までの6年ですが、すでにロシア人男性の平均寿命を超えているプーチン大統領が、無事に任務を全うできるのか注目です。
台湾問題についての発言は、中国の協力なしでは政権の運営ができないと言う危機感の表れなのでしょう。
日本としては、北方領土奪還や、沿海州への触手を匂わせるなど、プーチン大統領を慌てさせる活動も必要だと思います。
参考記事
<世界新聞網>普亭:台湾是「中华人民共和国」不可分割的一部分