黄大仙の blog

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米下院委員会報告:中国がフェンタニルなど合成麻薬の生産と輸出に補助金

米下院委員会は、中国政府が少なくとも2018年の早い時期から、違法なアヘン系鎮痛剤フェンタニルをはじめとする合成麻薬の生産と輸出に税制優遇措置を用いて直接的に補助金を出しており、こうした措置は現在も続いているとする証拠を提示した報告書を発表しました。

  中華民国唯一の国営通信社である中央通訊社の記事より。

米国で押収されたフェンタニル

  米下院中国特別委員会は、数ヶ月にわたる調査を経て、16公聴会で報告書「フェンタニル危機における中国共産党の役割」を発表しました。

 

  報告書は、米国にとってのフェンタニルの危険性を次のように表現しています。「毎朝、200人を乗せた飛行機が墜落し、生存者がいないと聞いて目覚めることを想像してみてほしい。死者の規模は計り知れないように思える。しかし、これが私たちの生活の現実なのだ。 平均して、毎日200人以上のアメリカ人がフェンタニルが原因で亡くなっている。」

 

  公聴会に出席したウィリアム・バー元米司法長官は、アメリカでは年間約112000人が薬物の過剰摂取で死亡しており、そのほとんどがフェンタニルによるもので、第二次世界大戦の最も血なまぐさい年に戦死した106000人の兵士よりも多いと指摘しました。

 

  「フェンタニルの蔓延が麻薬密輸の問題だと言うのは婉曲的すぎる。実際はあからさまな殺人であり、群衆に向かって無差別に発砲するようなものなのだ。」

 

  バー元米司法長官は、「フェンタニルは猛毒であり、微量でも命にかかわる。フェンタニルはしばしば処方薬として偽装され、服用者は正規の薬を服用していると錯覚する。フェンタニルの拡散は、米国に壊滅的な死と破壊をもたらしている。」と述べています。

 

  報告書は、中国が2018年以降、14種類のフェンタニル類似体を含む少なくとも17種類の違法合成麻薬に対して税制優遇措置を提供していることを指摘しています。

 

  これらは規制薬物であり、製造の97%が中国からもたらされています。これらの物質を合法的に使用する国は世界にはなく、化学兵器として使用可能な3-メチルフェンタニルを含め、多くは国連によって禁止されています。

 

  フェンタニルのような致死性の高い合成アヘンの生産と輸出を助成する中国の政策は、米国の調査ジャーナリスト、ベン・ウェストホフによって初めて明らかにされ、彼はそのような物質を製造する中国の研究所に潜入し、2019年に『Fentanyl Inc.』という本を出版しました。

 

  中国に関する特別委員会の報告書によると、この本が出版された後、中国は補助金プログラムに関するほとんどすべての情報をインターネット上で消去しました。

 

  しかし、中国政府の文書を分析し、インターネットで麻薬を販売する37000社の中国企業のデータを収集・分析し、中国の製薬会社の業務について潜入調査し、官民の専門家と協議した同委員会の調査では、フェンタニルなどの麻薬の生産と輸出を助成する中国の政策が現在も続いていることが判明しました。

 

  報告書は、調査によってフェンタニルやその他の合成麻薬の輸出補助金に関する税制優遇措置が記載された中国政府の隠されたウェブサイトが発見されたこと、英語でフェンタニルと入力しても何のメッセージも表示されないが、商品コードを入力したり、中国語でフェンタニル(芬太尼)と入力すると補助金に関するメッセージが表示されたことを指摘しています。

 

  このような物質は中国でも違法であり、中国共産党は犯罪行為に資金を提供し、政府の補助金を使ってアメリカ人を麻薬中毒にさせ、アメリカ人を殺害していると言えます。

 

  さらに報告書は、中国政府がフェンタニル前駆物質を生産する化学会社を後援したり、報酬を与えたりしていることを指摘しています。その中には、中国の刑務所が所有しているものもあり、国営と称しているものもあります。

 

  中国に関する特別委員会のマイク・ギャラガー委員長は、この調査結果は、中国共産党フェンタニルをさらに米国に送り込み、社会的混乱を引き起こしたいと考えていることを示していると指摘しています。米国はフェンタニルが氾濫した最中の2019年と2020年に中国と交渉しましたが、むしろ中国はフェンタニルの生産と輸出に対する補助金を拡大しました。

 

  中国の習近平国家主席と米国のジョー・バイデン大統領は昨年カリフォルニアで首脳会談を行い、麻薬密売対策が両者の合意点のひとつとなりました。

 

  しかし、中国が行動を起こすことはなく、米国の法執行当局がフェンタニル密輸の証拠を中国側に提供するたびに、中国の法執行当局は捜査に協力しないばかりか、密輸業者に情報を流していました。

 

  ラジャ・クリシュナムルティ下院議員(民主党)は、中国がインターネット上でフェンタニル前駆体や合成オピオイドを違法に販売することを許可していることさえあると指摘しました。

 

  在米中国大使館は昨年7月、このようなプラットフォームを取り締まる必要があることを認めました。しかし、中国側は実質的に何もしていません。

 

  クリシュナムルティ下院議員はまた、彼のアシスタントが前日にインターネットで見つけた合成アヘン剤、プロトニタゼンのスクリーンショットを見せ、「わずか20ドルで、アメリカ人17万人を殺すのに十分な量のこの薬物を1キロ買うことができ、そのようなサイトは何百もあり、中国がそれらを取り締まらないことは容認できない。」と述べました。

 

  クリシュナムルティ下院議員はまた、「中国のインターネットの自由に対する厳しい統制を風刺し、習近平に似ているという理由だけで漫画『くまのプーさん』の画像をブロックしたり、『フリー・チベット』や『新疆ジェノサイド』といった中国政権に批判的な言葉をブロックしたり、中国語ではフェンタニルもブロックしているが、英語では、これらの違法薬物販売サイトを見つけるのは簡単です。」と指摘しています。

 

  また、過去数年間にわたって、米国は中国に数百件のフェンタニル密輸事件の訴追を要請したが、中国が対処したのはわずか1件だったと指摘しました。

 

  2018年米国は、メキシコで麻薬密売を行い、フェンタニルを米国37州、および25カ国に密輸した疑いのある鄭富景と鄭光華を起訴しました。しかし、中国はフェンタニル問題と戦うと米国と約束したが、事実上何もしていないのです。

 

 

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  この件について中国メディアも中国当局も沈黙しています。

 

  在米中国大使館の報道官は、「中国は米国当局との麻薬取締協力に真摯に取り組んでおり、フェンタニルおよび前駆体を取り締り、違法な密輸、製造、密売を取り締まるための特別対策を実施中だ。米国のフェンタニル危機の原因は中国にはないとした。」と述べました。

 

  19世紀にイギリスから大量にアヘンを売りつけられて、国を滅ぼしかけたのが清朝支配下の中国でしたが、今はフェンタニルを輸出してアメリカを堕落させようとしているのかもしれません。

 

  また、中国の輸出補助金ソーラーパネルEVの問題だと思っていたら、フェンタニルをはじめとする麻薬にも及んでいたんですね。

 

deepredrose.hatenablog.com

 

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参考記事

<中央通訊社>众院委员会:中国迄今仍补贴芬太尼生产出口

https://x.gd/PKgnN