麺はどこで生まれたのか? 本当に中国で発明されたのか? それともイタリア?意見はまだ分かれています。麺は中国人が発明したのではない、と言う人がいます。想像力をかき立てる話もあります。スパゲッティ、マカロニ、トルテッリーニ、といえば、私たちは直接イタリアとその比類なき「パスタ」を思い浮かべます。伝説を信じるなら、パスタは13世紀にアジアを横断したベネチアの探検家マルコ・ポーロによって中国からヨーロッパに持ち帰られました。とても美しい話で、広く流布しているが、全くの嘘であるとはフランスのオンライン雑誌『Slate.com』が指摘していることです。
フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。
フランスのオンライン雑誌『Slate.com』は、イタリアやヨーロッパにパスタを持ち帰ったのはマルコ・ポーロではない、と語っています。しかし、本当に中国がおいしいパスタを発明したのでしょうか? 現実はもう少し複雑です。
人類の麺食の長い歴史:
2002年、ある発見が私たちのパスタに対する理解を変えました。中国中部の科学者たちが、4000年以上も前の麺料理を偶然発見したのです!
それは50センチの大きさで、小麦の代わりにキビから作られていたことを除けば、現在のスパゲッティに非常によく似ていました。
この麺が4000年の歴史を経てもなお美味しいかどうかは、あいにく歴史は教えてくれませんが、今日の中国には、この食べ物の調理と消費の最古の痕跡が残っている。
では、中国が麺食発祥の地であるならば、なぜマルコ・ポーロがこの貴重な料理をヨーロッパに持ち帰らなかったのでしょうか?実は、この伝説は1920年代の広告がきっかけでした。
探検家マルコ・ポーロがパスタについて語ったのは、彼の物語の中でごくわずかな一度だけで、それ以上の驚きはなかったようです。つまり、彼はすでにイタリアでパスタを目にしていたし、世界中を数え切れないほど旅していたのです。
ローマにもパスタはあった!
パスタが発明されたのは、実は地球の一部分に限ったことではありません。複数の文化や文明がそれぞれの時代に地球上で発展し、それぞれがパスタを作り出したのです。
マルコ・ポーロが中国を訪れるずっと前から、ギリシャ人、ローマ人、アラブ人はパスタを食べていたという人もいます。
紀元前1700年にさかのぼるパスタのレシピさえ、バビロニアの料理書から発見されています。それもそのはず、紀元前8,000年頃にはメソポタミアで小麦が栽培されていたのです。
当時は、小麦粉と水から作られ、茹で汁の中で挽いたり砕いたりして作られた「リスナトゥ」という特殊なパスタが食べられていました。
今日でも、イタリアではスパゲッティを使った「パスタグラトゥッジャータ」というパスタを見かけますが、アルザスやドイツではパスタの塊を砕いたものもあります。
ギリシャ・ローマ時代に話を戻すと、古代、最も一般的なパスタ料理は間違いなく「ラガノン」と呼ばれるものでした。
長方形に切った小麦の生地を皿の上に何層にも重ね、中央に肉や魚の具をのせたものです。
ウェットパスタからドライパスタへ
パスタ料理にとって重要な一歩は、アフリカ大陸で起こりました。以前、パスタは通常、生で食べられていました。
そのため、特にアラビア半島や北アフリカの遊牧民にとって、パスタの保存は容易ではありませんでした。
水資源に限りがあったため、アフリカの遊牧民たちはパスタの乾燥という保存方法を考案せざるを得なかったのです。
マカロニのような細い筒状のパスタの等級を導入することで、乾燥はより速く、より効率的になりました。この革命的な技術は、シチリアを皮切りにイタリアに輸出されました。
パスタを乾燥させる技術は、9世紀から11世紀の間、すなわち831年から1091年までのアラブ人によるシチリア支配時代にシチリア島最大の都市パレルモで生まれました。「糸」や「線」を意味する「スパゲッティ」の語源もアラブ人です。
では、麺は本当に中国人が発明したと言えるのでしょうか? それとも本当にイタリア人が発明したのでしょうか?
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「めんの系譜研究会」(日清食品主催)による麺の系譜図によると、麺の起源は中国北部、黄河流域とされています。
日常生活には何の役にも立たないトリビア的な知識って、なぜか惹きつけられてしまいます。
ラーメンは拉面から比較的最近派生したものですが、拉面は古代からあるんですね。麺って本当に良いですね。
参考記事
<rfi>面条究竟起源于哪里,中国?意大利?甚或其他地方?法媒探究