黄大仙の blog

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中国海警、新ルール施行2日目でフィリピン船を拘束

中国の「海警機関行政法執行手続きに関する規定」が今月15日に施行されましたが、中国海警は北京時間17日午前7時ころににプレスリリースを発表し、当日フィリピンの補給船がスプラトリー諸島の仁愛礁の近海に不法侵入したため、中国海警が法律に基づいてフィリピン船に対する取締り措置を取ったと発表しました。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

フィリピン船(中央)を包囲する中国海警船 (百度新聞より)

  プレスリリースによると、「617559分、フィリピンの補給船は中国側の再三の厳重警告を無視し、海上における衝突回避のための国際規則に違反し、非専門的かつ危険な方法で故意に中国船に接近し、もみ合いになった。これはすべてフィリピン側の責任である。」とのことです。

 

  中国海警局は515日、「海警機関行政法執行手続きに関する規定」を発表し、615日から施行としていました。

 

  同規定第14章「外国人に関する行政事件の処理」では、出入国に関する規定に違反した疑いのある外国人について、さらなる調査が必要な場合は最長60日間拘留できることが明記されています。

中国海警に確保されたフィリピン軍兵士 (百度新聞より)

  フィリピン外務省は声明で、「フィリピンが主権、領有権、管轄権を有する西フィリピン海海域または公海海域を実質的にカバーする、違法、無効、かつ拡大された九段線内の海域および海洋地形において、中国がこれらの新規制を実施すれば、中国は国際法に直接違反することになる。」と述べました。

 

  西フィリピン海とは、フィリピンの排他的経済水域EEZ)内にある南シナ海の一部を指します。

 

  フィリピン国軍のロメオ・ブラウナー・ジュニア参謀総長は最近、フィリピンの漁師たちに対し、「恐れることなく、わが国のEEZ内で通常の活動を続けるように」と述べました。

 

  ブラウナー参謀総長は、「われわれにはこの地域の資源を開発する権利があるのだから、漁師たちが恐れる理由はない。」と強調しました。

 

  中国の新しい海警の規定が施行されてからわずか2日後のフィリピンに対する中国海警の行動は、中国とフィリピンの間に新たな対立の波を引き起こす恐れがあります。

 

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  この事件は日本も他人事ではありません。中国海警船が連日航行している尖閣周辺海域でも、この規定を根拠に日本人漁師を拘束することも可能性は否定できません。

 

  海上保安庁の巡視船が拿捕されて、職員が拘束されることも絵空事とは思えません。

中国 “領海に違法侵入の外国人を最長60日間拘束”の法令 きょう施行 | NHK | 中国

  

 

参考記事

<世界新聞網>南海发生擦撞 中国海警新规上路2天 首度扣留菲律宾船只

https://x.gd/OzdY3

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