イスラエルと対立するパレスチナ・イスラム抵抗運動(ハマス)とパレスチナ民族解放運動(ファタハ)の高官が、今月20日と21日に北京で会談し、和解を改めて模索することで合意したとAFP通信が報じました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
ファタハとハマスは4月にも中国で会談し和解を協議しましたが、 当初6月に予定されていた会談は延期されていました。
ハマスがイスラエルを攻撃し、ガザ紛争を引き起こして以来、和解を求める声は高まっています。
ハマスがガザを実効支配して以来、ファタハと対立し、最近ではファタハを率いるパレスチナ自治政府のアッバス議長が、イスラエルとの戦闘を続けるハマスを批判し、ハマス側はアッバス議長がイスラエル側に立っていると反発するなど緊張した関係が続いていました。
これまでもエジプトをはじめとするアラブ諸国が両者の和解を働きかけてきたものの、不調に終わっています。
中国はイスラエル・パレスチナ紛争において、米国とは異なり中立的な立場をとっており、イスラエルとの良好な関係を維持しつつ、2国家による政治的解決を支持しています。
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ハマスによるイスラエルへのテロ攻撃が発端だとはいえ、イスラエルのガザ侵攻は無差別大量虐殺の様相を示しており、一刻も早い和平が望まれます。
パレスチナもガザ地区はハマスが、ヨルダン側西岸地区はファタハが実効支配しており、両者が不仲と、複雑な中東情勢を象徴しています。
中国には両者の仲介役としての役割を期待しています。両者の和解がイスラエル問題の解決に繋がってくれることを祈ります。
参考記事
<自由亜州電台>寻求和解 哈马斯和法塔赫将于本月下旬在北京会晤