日本では緊急事態宣言が解除されるかどうかに注目が集まり、
解除なし延長となりそうですが、
世界は、特に中国は新型コロナウイルス収束後を見ています。
日本のメディアは大きく扱っていないのですが、
3月末に国連食糧農業機関(FAO)、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)の事務局長たちが異例の共同声明を出しまし、
「世界の食料供給網の存続が極めて重要」と強調しました。
最も大きな被害は、アフリカ東部でサバクトビバッタが大発生したことでしょう。
蝗害(こうがい)呼ばれる大災害は数十年おきに発生していて、
繁殖したバッタが農作物を食い尽くしてしまいます。
今発生しているバッタは4000億匹とも20兆匹とも言われ、
すでにパキスタン、インドにも広がっています。
2月には中国がパキスタンにアヒル10万匹送ったという噂も出ましたね。
アヒル軍派兵はデマでしたが、中国がパキスタンに駆除支援を行なったのは本当です。
バッタの大群はすでにインド・パキスタンに進出しているようで、
夏までに中国に達するのではないかと恐れられています。
これだけでも世界の食糧供給にとって打撃なのですが、
世界には別の食糧危機があります。
それはアフリカ豚熱の流行。
昨年から中国内で流行しているアフリカ豚熱(ASF)は、
豚が感染すると治療する手段はなく殺処分するしかありません。
人間には感染しないそうでうが、
相手はウイルスです、いつ変異するかわかりません。
日本ではまだ発生していませんが、
国は対策を取り始めています。
ウイルスに感染したら殺処分。改正法成立。 ASFのことですが。
昨年来アフリカ豚熱で殺処分された豚は、中国だけで1億頭以上と言われ、
中国以外にも東南アジア、ロシア、アフリカ中南部に広がっています。
中国は世界一の豚消費国ですが、
米中貿易戦争で米国からの豚肉輸入を制限しましたが、
第概輸入先のロシアからの豚に感染した豚がいたと言われています。
ロシア、ベトナムなど食糧輸出に制限をかける国も出始めています。
日本では農水省の担当者が
「輸出しないと言っているわけでなく、国内需給安定のためなどで輸出枠を設定したもの。日本が直接輸入している国ではありません。日本はコメを自給できますし、米国は穀物を順調に輸出しています。いまのところ心配の必要はありません」
<参照:AERAdot:バッタ大発生にコロナ追い打ち 現実味帯びる“食料危機”〈週刊朝日〉>
と言っているように、対策は考えていないようです。
中国はといえば、アフリカ豚熱は全く治っていませんし、蝗害も人ごとではないので食糧安全保障にはかなり気を使っています。
人民日報に胡春華が穀物生産、豚生産の実地指導をしたという記事が出たのは4月23日です。
中国がアフリカ豚熱で大打撃を受けた豚肉生産の回復に、
かなり気を使っていることが伺えます。
同じ4月23日の自由亜洲電台の記事では、
3000万トン以上の農産物輸入を手配したことが報じられており、
詳しくは記事(日本語訳)を読んでいただくとして、
これが実行されれば日本が買う農産物がなくなってしまうのでは?
と思ってしまいます。
4月28日には中国内の食糧生産の安定を確保した記事も出され、
中国は国民のための食糧確保を着々と進めているようです。
実際に記事の内容通りにうまくいくとは限りませんが、
中国共産党のことですから、
在外華人を使って世界中で食料の調達に走ることでしょう。
新型コロナウイルス流行前に世界中から医療資材を買い集めたように。
新型コロナウイルスの時は中国のフライングでしたが、
(当初は流行を世界に隠していたのですから)
食糧危機の情報はすでに世界中に行き渡っているのに、
農水省担当者の意見は楽観的すぎると思宇野は私だけでしょうか?
新型コロナウイルス対策のように、
後手後手になると取り返しがつかなくなりますよ。
消費税増税で経済が大打撃を受け、
新型コロナウイルスで生命健康を脅かされ、
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言で経済がとどめを刺され、
食料不足で日本人の息の根を止められる。
こうならないことを切に願います。
手洗い
うがい
ゴーグル着用
マスク着用
不要不急の外出を避ける
人混みには行かない
よく寝てよく食べて免疫力を高める
予防対策も大事だけど経済対策もよろしくです。
消費減税(マイナス10%)を勝ち取りましょう。
パニックにならずに、冷静に対応しましょう。