中国の景気はかなり悪化しているようです。
5月の輸出入統計も大幅悪化。
中国国内メディアは4月よりは良くなっていると国民を鼓舞
景気の落ち込みは中国に限ったことではなく、
世界中の景気が落ち込んでいます。
当然ながら貿易も落ち込んでいるはずです。
新型コロナ対策で物流が止まってますからね。
中国税関から5月の輸出入統計が発表されました。
中国の統計は信用できないという人も多いのですが、
貿易統計は相手があるなので誤魔化せないから信用できると言われています。
ドイツに拠点を置く中国語メディアの「徳国之声」の記事によると、
翻訳版記事
[徳国之声]新型コロナ後遺症 中国5月度対外貿易急落
今年5月の貿易総額が昨年同月比-9.3%
輸入額-16.7% 輸出額-3.3%
となっています。
輸出入ともに減少幅はかなり大きなものです。
景気後退がはっきりと数字で示されましたね。
中国内の金融メディアも貿易額のデータを報じていました。
<新浪財経>5月の中国の輸出は1.4%増加、輸入減少幅は拡大 対外貿易は今後どうなる
株やファンドに投資する投資家向けの記事なので、
内容的には先行きが暗いとは書いていませんし、
むしろ今回の発表データも、輸出額は4月のデータよりも増加していると書いています。
記事では今後の見通しは明るいと書いており、
その理由は
政府の政策で輸出税還付率が増えた。
6月にはいり欧米が経済活動を再開し始めた。
マスク、防護服、呼吸器など防疫物資の需要はこれからも続き、輸送の復活とともに輸出も増える
という見込みだそうです。
このような投資関連の記事は、日本でも景気のいいこと書いてありますよね。
「今でも日本の株は安値圏だ、まだまだ上がる」と言ってるアナリスト結構います。
世界中の経済の実態はコロナでガタガタだけど、
日銀が株を買いまくっているから上がっているだけで、
これはバブルそのものです。
中国の経済雑誌も景気はこれから良くなるから、
株や理財商品を買いましょうと呼びかけているんでしょうね。
<参考ニュース>
deepredrose.hatenablog.com
中国語ニュースの翻訳版をこちらで掲載中
日本メディアとは異なる目線のニュースにも触れましょう。
完全な対訳ではありませんが、
間違いの指摘は大感謝いたします。