インドでアップルのiPhoneを受託製造する台湾企業ウィストロンの工場で、約束した賃金が支払われていないと訴える従業員による暴動が発生し、100名以上が逮捕されました。
アメリカに拠点を多くニュースサイトの多維新聞に掲載された記事nよりますと、インド時間12月12日にベンガルール近郊で、台湾のテクノロジー企業ウィストロンが開設したiPhone製造工場で暴力事件が発生しました。
報道によりますと、工場の約2000名の従業員が、会社のオフィス施設や組立部門を破壊し、車両に火をつけようとしたとのことです。
インドのザ・タイムズ・オブ・インディアの報道によりますと、従業員の動揺は、入社時に約束した通りに給料が支払われていないことに痰を発しているとのことです。
ある従業員の証言によると、技術系従業員は21,000ルピー(約3万円)の給料を約束されていたが、実際には16,000ルピー(約2万3千円)しか支払われず、最近は12,000ルピー(約1万7千円)に減らされました。
非技術系従業員に至っては、月給は8,000ルピー(約1万2千円)にまで減らされ、しかも給料は下がり続けています。
ウィストロンの台湾本社は、今回の事件は外部から工場に乱入した部外者によって引き起こされたもので、ストライキではなく犯罪であると語っています。現在この件は現在刑事事件となっており、警察が捜査を進めています。
ウィストロンのiPhone製造工場は、インドのカルナータカにあるナルサブール工業団地にあり、主にアップルのiPhone SEを製造しています。
台湾企業の海外工場としては、ペガトロン社が中国江蘇省の昆山工場で今年9月に、従業員を非人道的な扱いをして、従業員のほぼ全員が退職してしまった事件を起こし、11月には上海と昆山工場で学生インターンに残業や夜勤をさせて、アップルからルール違反だとして新規発注の停止処分を受けており、台湾企業の人権を無視するブラック体質が見え隠れしています。
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参考記事 *>s
<多維新聞>苹果印度工厂大暴乱 2000名工人打砸抢
http*://bit.ly/3gNjbKl
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