中国共産党員195万人分の名簿が流出し、その中にはイギリスの重要機関に勤務していた者もいることが判明しました。
中国の反体制派がtelegramで対中政策に関する列国議会連盟
(IPAC)に流出させた名簿は、共産党員の名前、党員の地位、誕生日、国民ID番号、民族などの詳細が記載された登録簿でした。
ロンドンに拠点を多くニュース専門チャンネルのSky Newsの報道によると、この名簿は現在オーストラリアからアメリカ、イギリスまで世界中で生活し、働いている人々を暴露しているということだけでなく、中国共産党が習近平国家主席の下でどのように運営されているかを明らかにするものとのことです。
自由亜州電台(RFA)や「看中国」の報道によると、名簿中により、上海の英国領事館、大手銀行、製薬会社Pfizer、航空大手のBoeingに侵入した中国共産党員が特定されました。
自由亜州電台(RFA)と看中国は、ともにアメリカに拠点を置く国際メディアです。
報道によれば、名簿の195万人の共産党員は、79,000以上の支部に配備され、全員が入党時に「党の秘密を守り、党に忠誠を誓い、共産主義のために戦い、決して党を裏切らない」と宣誓しているとのことです。
名簿中の一人は、イギリスのセント・アンドリュース大学に留学した後に、イギリス領事館をはじめとする中国上海の様々な領事館に次々と勤務していました。
この党員は上海のイギリス領事館勤務中の席はMI6関係者の近くにあったため、中国に派遣されたイギリス諜報員の顔を知られてしまう危険性が高く、英国政府の高官は、おそらく諜報員を認識していたであろうことを確認したと述べています。
別の中国共産党員は、イギリスの大学に入学し、航空宇宙工学や化学など、かなり機密性の高い分野の研究に携わっていました。
一方、エアバス、ボーイング、ロールスロイスなどの防衛産業系企業も、中国共産党員を何百人も雇用していることが明らかになりました。
英国のHSBCやスタンダードチャータード銀行にも、600人以上の党員が勤務していました。
新型コロナウイルスのワクチンを研究しているファイザー製薬とアステラゼネカも123人を超える共産党員を雇用していることが明らかになりました。
元イギリス外交官で中国専門家のマシュー・ヘンダーソン氏は、これは中国がいかにイギリスの機関に浸透しているかを示す証拠だとし、「中国共産党が民主主義国家を転覆させ、欧米を乗っ取ろうとイギリスとアメリカの間に裂け目を入れようとしており、『我々は狼と一緒に踊っている』ようなものだ」と指摘しています。
外交政策シンクタンクのアナリストは、中国共産党員潜入事件は非常に憂慮すべきものであり、中国共産党の世界的な侵略を示していると指摘し、「無視することはできません。直接対決しなければならない」と述べています。
中国の反対派の暴露を受け入れた「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」は、18カ国議会と欧州議会の約150人のメンバーで構成されており、中国政府の活動と影響力を密接にフォローしています。
9月に中国の反対派から名簿を入手したIPACは、オーストラリアのThe Australian紙,、イギリスのThe Sunday Mail紙、 ベルギーのDe Standaard紙、スウェーデンの Swedish editor紙ぼ4つの報道機関からなる国際コンソーシアムに提供し、2ヶ月以上に渡って分析が行われました。
名簿の共産党員が全てスパイ活動をしたという証拠はないようですが、各国政府や企業が中国共産党員であることを知っていたかどうかが懸念されます。
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参考記事 *>s
<自由亜州電台>英国多个机构中共党员名单泄露
http*://bit.ly/3gHocnV
<看中国>中共195万党员名单外泄 领馆、银行、辉瑞全被渗透(图)
http*://bit.ly/3gHocnV
<Sky News>Major leak 'exposes' members and 'lifts the lid' on the Chinese Communist Party
http*://bit.ly/2IJmnKq
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