米国バイデン大統領の就任式に、台湾駐米代表の蕭梅琴氏が出席しました。中国は「金で買ったパフォーマンス」「バイデン政権は中国を怒らすことは無い」と敵意剥き出しで反応しています。
中国のニュースサイト腾讯网に、1979年に米台関係が断絶して以来初めて、台湾がいわゆる「外交使節団」として米大統領就任式に出席したことに敏感に反応した記事が掲載されました。
1月21日のバイデン米大統領就任式の数時間前に、台湾のいわゆる「駐米代表」である蕭梅琴氏が、式典に出席するための「チケット」を土壇場で受け取っていたという話が、突然に台湾メディア中央通信社が報じました。
中央通信社は、1979年に米台関係が断絶して以来、台湾がいわゆる「外交使節団」として米大統領就任式に出席したのは初めてだと報じました。
しかし、中国の台湾問題専門家は、誇大広告、一種の自己陶酔、弱い心のパフォーマンス、いわゆる「大規模な内部宣伝」に過ぎないと酷評しています。
いわゆる「招待」は金で手に入るチケットに過ぎず、バイデン政権は当面、台湾海峡問題で中国本土を怒らせることはなく、米中関係に関する米軍の立場も厳守するとしています。
台湾駐米代表部は、ワシントンの国会議事堂前での蕭美琴の写真とともに、「(出席は)台湾と米国の貴重な友好関係を十分に示し、我が国と米政権との友好協力の強固な基盤を強調している」との声明をホームページに掲載しました。
蕭美琴代表は米議会合同就任委員会に初めて正式に招待され、他の議員や外交官と遜色ないとしています。
北京聯合大学台湾研究院の朱松嶺教授は、米大統領就任式のチケットは明らかに値段がついており、お金で買える。招待されたのとお金で買ったのとではその差は非常に大きいと、語っています。
朱松嶺教授は、台湾民進党当局が「台米関係」はバイデン政権でも相変わらず良好だと言うだけで、「就任式出席」の宣伝に躍起になっていると強調し、それ自体が自画自賛であり、自己陶酔と心の弱さの表れであると指摘しています。
これは、民進党当局が、バイデン氏が政権に就いた後の「米台関係」を懸念していることを示している。 関係が本当に主張されているように "良好 “であれば、なぜこんなに誇大広告する必要があるのか?と朱松嶺教授は述べています。
バイデン新政権は、中国本土と様々な面で協力していく必要があると考えており、台湾問題を巡って北京を怒らせることは現時点ではしないと朱松嶺氏教授は考えています。
中国国務院台湾事務局の朱鳳蓮報道官は21日の記者会見で、以下のように述べています。
「米国と中国台湾地区との間のいかなる形式の公式交流にも断固として反対する。 」
「民進党当局の策略や言い訳は、『台湾独立』の性質を隠すことはできない。『台湾独立』という絶望的な道を歩めば、必ず邪悪な結果を食らうことになるだろう。」
中国側は、台湾代表が大統領就任式に出席したことを、殊更低く論評しており、案外警戒し恐れているようにも見えます。
バイデン新政権が台湾問題をどう考えているのか、トランプ前政権末期に示した対中国強便姿勢を踏襲するのかは、注目していきたいと思います。
おそらく中国もバイデン新政権がどのように動くのか、見極めようとしているのだと思います。
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参考記事 *>s
<腾讯网>花钱买门票!台炒作“驻美代表”以官方身份参加拜登就职典礼
http*://bit.ly/39RFZ8W
<澎湃新聞>台所谓“驻美代表”参加拜登就职典礼,国台办回应
http*://bit.ly/2XZSYzK