新年を迎え、人民解放軍の各部隊も新年度の開幕訓練動員大会で、新たに装備された様々な武器を披露しました。第74集団陸軍の砲兵旅団は、新たに設置され、台湾の空軍基地のほとんどを攻撃できる新型箱型ロケットランチャーを披露しました。
中国国内メディアの观察者网の報道位よりますと、1月4日の開幕訓練動員大会で、第74集団陸軍の砲兵旅団は、台湾の空軍基地のほとんどを攻撃できる射程距離300キロの新型箱型ロケットランチャーを披露しました。
新型箱型ロケットランチャーが公に披露されるのは、2019年の建国記念日の軍事パレード以来のことです。
新型箱型ロケットランチャーはモジュール式で、300mmのロケットランチャーモジュール、370mmのロケットランチャーモジュール、750mmの弾道ミサイルモジュールを搭載することができます。
旧型の自走式ロケットランチャーPHL-03よりも、高機械効率、高精度、高火力、高情報レベル、簡単な操作性という利点があります。
トラック一台分の弾薬を装填するのに、従来は1時間かかっていたが、10分で操作できるようになっており、使用時の操作性が大幅に向上しています。
台湾の空軍基地は地理的に本土に近く、台湾空軍の第一戦術戦闘機部隊が駐屯する台南空港は本土沿岸から270キロ以下、
台湾空軍の第二戦術戦闘機部隊が駐屯する新竹空軍基地は本土沿岸から150キロ以下、
台湾空軍の第三戦術戦闘機部隊が駐屯する台中清泉高地基地は本土から180キロ以下、
台湾空軍の第四戦術戦闘機部隊が駐屯する台湾嘉義飛行場は本土から200キロ以下となっています。
昨年来、中国共産党は中国南部のミサイル基地に、射程2500kmの東風17弾道ミサイルの配備を強化し、人民解放軍機は台湾空域への侵犯を繰り返してきました。
これに加えて射程300kmのロケットランチャーが配備されたことで、圧倒的な武力を見せつける「北平モデル」による台湾武力統一が現実味を帯びてきました。
「北平モデル」とは、1949年1月に北平(現在の北京)を実効支配していた国民党軍が、圧倒的兵力で迫ってきた共産党人民解放軍を前に、和平解放の条件を受け入れて無血開城した故事に因んだ武力侵攻モデルです。
仮に台湾が北平モデルを受け入れなくても、ロケットランチャーで台湾空軍基地に打撃を与え、人民解放軍蘇35戦闘機に守られた運8輸送機が台北市上空に侵入します。
蘇35戦闘機
運8輸送機から降り立った空挺部隊が台北市内の総統府を急襲し、蔡英文総統を確保し、中国国防動員法に沿って中国政府から支持を受けた台湾に住む中国人の協力により、人民解放軍による台湾制圧を進めます。
运8运输机
米軍も黙ってはいないはずですが、中国南部に配備された東風17超音速弾道ミサイルが米軍空母打撃群の動きを牽制するので、台湾奪回にはかなりの困難が予想されます。
东风17高超音速导弹
さらに、バイデン新大統領が米軍の初動を”躊躇”すれば、人民解放軍の軍事行動は円滑に進むはずです。12~48時間程度”躊躇”してくれれば十分なはずなので、バイデン大統領は習近平総書記の期待通りに”躊躇”するでしょう、息子のハンター・バイデンがお世話になっている友人なのですから。
台湾を手に入れた習近平はその後どうするんでしょう。悲願の太平洋進出を果たすのでしょうか。
こうならない事を願ってます。
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参考記事 *>s
<观察者网>新箱式火箭炮再次公开亮相 可打击台军大部分机场
http*://bit.ly/3s3JUrm