中国の運20戦略輸送機は、人民解放軍のニーズに比べてまだ数が足りません。しかし運20の生産を拡大しようとしても、航空エンジンがネックになって増産できません。中国はロシアから運20の航空エンジンを40機分しか調達していないので、国産エンジンへの交換が急務です。
中国の軍事出版物「兵工科技」によりますと、運20戦略輸送機に搭載されているのは、ロシア製D-30KP-2エンジンで、輸送機1機あたり4基のエンジンが搭載されます。
運20戦略輸送機
中国は2010年以後に、ロシアから463基のD-30KP-2エンジンを購入していますが、その一部は、120機の轟6K爆撃機の生産・改造需要に割り当てられており、運20用には40機分しか残されていないとしています。
運20戦略輸送機に搭載を計画している中国産エンジンは、WS-18とWS-20の2つが計画されています。
轟6K爆撃機
WS-18はロシアのエンジンを中国でコピーしたもので、最大離陸推力が13.2トンと、ロシア製D-30KP-2の12.5トンを0.7トン上回っており、重量は300kg軽くなっており、燃料消費量は20%近く削減されています。
WS-18エンジン
運20にWS-18エンジンが搭載された場合の最大離陸重量は、現状の179トンから260トンに増加すると見込まれています。
WS-20は、中国製WS-10をベースにし、WS-18よりも進化しているとされ、最大離陸推力は約15トンと見込まれています
WS-20エンジン
WS-20が様々な検証テストを完了させることができれば、WS-18よりも有効になると考えられます。
しかし中国空軍ではエンジンの交換が多く、故障によるブレークダウンが多発しているため、中国空軍はこのような代替品に慎重になり、より長くテストされているWS-18を好んで採用しています。
運20戦略輸送機は、昨年の12月末には南シナ海南沙諸島の永暑礁に配備され、本土からの戦略物資輸送に活躍しています。
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参考記事 *>s
<世界新聞網>軍刊:引擎制約 運20只夠生產40架
http*://bit.ly/3otXamR
<天涯社区>中国购俄发动机只够制造40架运20,急需换装国产航发。
http*://bit.ly/3ia2lGx