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バイデン大統領の施政方針演説 「独裁主義国家に未来は無い」に中国共産党が反応

アメリカのジョー・バイデン大統領の政権発足100日目の施政方針演説では、「専制主義国家が未来を勝ち取ることはない」と発言し、中国共産党が敏感に反応しました。

 

  アメリカのジョー・バイデン大統領は、大統領就任100日目に当たる428日に施政方針演説を行いました。

 

  施政方針演説と言いながら、100日間の成果としてワクチンや雇用創出を誇らしげに語り、それはトランプ前政権が始めたことだろうとツッコミも入りました。

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バイデン大統領の施政方針演説

  中国との関係では、習近平国家主席との電話会談で、「競争を歓迎するし、対立を求めているわけではないが、あらゆる場面でアメリカの利益を守ると明確にした」とし、「独裁政治は未来を勝ち取ることはできません。未来はアメリカに属しています。」と強調しました。

 

  バイデン大統領は、米国は21世紀になっても民主主義が効果的に国民に奉仕し、独裁に打ち勝つことができることを世界に証明しなければならないとも述べています。

 

  バイデン大統領の演説後に、中国外交部の汪文斌報道官は定例記者会見で、「米国は言うこととやることが違う。米国は他国に規則を守れといって自ら国際規則を違反する国」と批判しました。

 

  さらに汪文斌報道官は、「米中間の競争は『陸上競技』のようであるべきで、『命をかけた決闘』のようではいけない。両国はともに自己の競争力を向上させるべきで、相手に対してトリックを使って悪意の競争をしてはならない」と強調しました。

 

  中国の外交のトップである、中国共産党中央委員会外事弁公室の楊洁篪主任は、中国共産党の機関紙「人民日報」に寄稿し、「もし誰かが中国共産党、中国の政治体制、指導体制に挑戦しようとするならば、中国人民も決して黙っていないだろう 」と述べました。

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バイデンと習近平

  北京大学国際関係学部の王缉思学部長は、ハーバード大学のフェアバンク中国研究センターで行われたビデオイベントで、「中国の見解では、米国による中国への内政干渉、特に共産党指導力を弱めようとする試みは、米中関係に置いて明らかな危険である 」と述べました。

 

  アメリカに拠点を置く国際メディアの自由亜州電台の報道によりますと、コロンビア大学東アジア研究所所長のアンドリュー・ネイサンは、現在の雰囲気は冷戦時代の宇宙開発競争が始まった頃の旧ソ連アメリカの雰囲気によく似ていると主張していると言います。

 

  「バイデン大統領は、米国は中国と競合しており、民主主義がまだ機能していることを示さなければならないと述べ、中国は、米国が国内政策を推進する上での、非常に有効なブースターになっています。」とネイサン氏は語っています。

 

  1950年代、アメリカに先駆けて旧ソ連が初の人工衛星スプートニク1号」の打ち上げに成功しました。 歴史家は、このことがアメリカ人の目を覚まさせ、必死にさせ、米ソの宇宙開発競争を促したと考えています。

 

  ジョン・Fケネディ元大統領が指揮を執る頃には、さらに多くの資源を注ぎ込み、アポロ月面着陸計画を支持するようにアメリカ国民を説得してまわりました。

 

  演説の中でバイデン大統領は、中国との激しい競争に対応するため、共和党議員に対して、様々な分断された問題に協力するよう呼びかけました。

 

  アメリカが団結する必要があること、団結は力であること、そしてアメリカは「独裁政治は未来を勝ち取ることはできません。未来は米国に属していること」を証明しなければならないと、バイデン大統領は強調しました。

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対立か融和か

  「バイデン大統領とトランプ前大統領とは、中国政策に違いは無い」と主張する有識者もいますが、アンドリュー・ネイサン氏は「トランプ氏と比べて、バイデン氏は米国が同盟国とより団結して協力をすることを強調しており、バイデン氏の中国政策がより長期的な戦略的ビジョンを持っていることを明確に示しています」と語っています。

 

  始まったばかりのバイデン政権ですが、米中対立を進めるのか、米中融和に舵を切るのか注目です。

 

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参考記事

 

<自由亜州電台>专制胜民主?拜登欲团结美国向习近平说不

http*://bit.ly/3ucF1wI