2020年に行われた中国第7回人口調査のデータが、5月11日に正式に発表されました。2020年の総人口は14億1178万人でした。2020年の年間出生数は1200万人で過去最低でした。
中国メディアの経済観察報の記事から。
2020年に行われた第7回人口調査の結果が発表され、中国の総人口は14億1178万人で、2010年の第6回人口調査結果と比較すると、7206万人(5.38%)増加し、年平均で0.53%の増加となりました。
2020年の年間出生数は1,200万人、人口出生率は1,000人あたり8.50、出生人口は2017年以降連続で減少し、 出生率は、1952年にデータが取り始めて以来、最も低い数値となっています。
年齢構成では、生産年齢人口の比率が減少し、高齢化は深まり続けています。2018年から2020年にかけて、16~59歳の生産年齢人口は291万人減少して8億9438万人となりましたが、60歳以上の人口は1,453万人増加して2億4949万人となり、総人口に占める割合も17.9%から18.70%に上昇しました。
人口の男女比を見ると、2020年は、男性が7億2,334万人(51.24%)、女性が6億8,844万人(48.76%)で、男性の人口が女性の人口を3,490万人上回っています。
総人口の性比(女性を100とした場合の男性の割合)は105.07で、2010年(105.20)と、やや低下しました。日本の場合は性比95.8と女性人口が男性人口を上回っています。
出生数は2020年は1200万人と1952年来最低を記録しましたが、2018年1523万人、2019年1465万人と毎年過去最低を更新し続けています。
人口増加問題について、2010年から2020年までの10年間の年平均増加率は0.53%で、前の10年間よりも0.04ポイント減少し、人口増加率は鈍化しています。
これは、中国の経済発展、特に工業化と都市化が一定の段階に達したことによる結果と見られており、先進国に共通する問題でもあります。
都市部と農村部の人口を見ると、都市部に住む人口は9億1,999万人で63.89%、農村部に住む人口は5億9,079万人で36.11%となっています。
2010年と比較すると、都市部の人口は2億3,642万人増加し、農村部の人口は1億6,436万人減少し、都市部の人口の割合は14.21ポイント増加しました。
中国第7回人口調査については、発表が遅れていた上に、英国フィナンシャルタイムズが「中国人口が初めて減少した」とスクープした直後に中国国家統計局が否定していました。
結果的には2010年の前回調査よりも、中国人口は微増ながら増えていました。
ここでちょっと不思議な話を一つ。
国家統計局の資料によると、2019年の中国人口は14億5万人となっていました。2020年の人口が14億1178万人ですので、1年で1173万人増加したことになります。
[人口増減数]=[出生数]ー[死者数]
これに人口調査の数字を当てはめると、2020年の死者数は27万人ということになってしまいます。
14億人の中国で1年間の死亡者数が27万人ですか?コロナでかなりお亡くなりになっているはずなのに。
日本の2020年の死亡者数は138万4544人でした。人口1億2千万人の日本でこれだけの方が亡くなっているのなら、中国は10倍以上の1500万人前後が亡くなっていても不思議はありません。
数式では海外からの移民数([流入数]ー[流出数])を考慮していませんが、コロナが世界的に蔓延して、海外旅行も制限しているのに、1000万人以上の移民があったとは到底思えません。
ここから出てくる結論は、中国が発表した人口調査データは『うそ』、『真っ赤な嘘』としか言えないと思うんですが。。。
中国のデータは絶対正しいと思ってる方、コメント欄で説明していただけると助かります。
ちなみに3月に発表された2020年の出生数は1004万人だったんですが、これもシレーっと修正されてましたね。
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参考記事
<経済観察報>第七次全国人口普查结果发布:全国人口数超14.1亿 2020年人口出生率创新低
http*://bit.ly/3hr7ZW2