中国天津市で発生したオミクロンは河南省にも広がり、河南省安陽市は、中国で初めてオミクロン株とデルタ株の両方が市中感染で発生した省となりました。中国国内メディアはこの状況を「二正面作戦」と表現し、河南省では安陽、鄭州、禹州の3市が感染拡大の中心となっています。
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米国に拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の記事より。
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中国国家衛生健康委員会の発表によりますと、11日に中国で新たに確認された感染者は221人で、海外からの入国者55人、国内感染者166人でした。
国内感染者166人の内訳は、河南省118人(安陽市65人、許昌市41人、鄭州市12人)、天津市33人、陝西省8人(西安市8人)、広東省7人(深圳市7人)でした。
安陽日報によりますと、8日に河南安陽市で発生した市中感染のうち2例が、オミクロン株であることが確認され、遺伝子解析の結果、天津市津南区と同じ感染源であることが確認されました。
感染源は基本的に昨年12月28日に天津市津南区から安陽市唐人県に戻った大学生です。
河南省安陽市で確認されたオミクロン株感染者の累積数は26人に上り、当局は天津での感染が2週間前に地域社会で見えない形で広がり、天津市と河南省安陽市の多くの学校に関わっていると推定しています。
現在、河南省安陽市は感染防止のために、4040人の児童・生徒が集中隔離施設に収容され、550万人の市民全員を対象に厳しいロックダウン処置を取ることを発表しました。
天津市では市内の旅行活動は停止しており、天津から北京への鉄道チケットは販売中止、省をまたぐ旅客輸送は停止しています。
北京と天津を行き来する通勤者の多くが、自宅でのリモートワークへ移行しています。
天津市当局は、感染病を厳重に警戒し、首都北京に拡大しないようにする決意をしたと発表しました。
中国では『ゼロコロナ』を目指して、地域によっては許可なく外出すると衛生管理人に暴行され、ネットで反省文を朗読させられるなど、人権も顧みない感染防止策を実施中ですが、それでも感染拡大を防ぐことができていません。
ましてや日本のように、人権をとても大事にする国が感染拡大を食い止めることは難しいです。
岸田政権の無策を責めるのは間違っていますね。
参考記事
<世界新聞網>Omicron+Delta夹击河南 中国首省同现2病毒变异株
http*://bit.ly/3GkHKKB