国際チベット運動(International Campaign for Tibet)は、中国政府による冬季オリンピックの政治化を非難し、ダライ・ラマの転生を妨害しようとする当局の意図を止めるよう国際社会に呼びかける声明を発表した。
米国国営の短波ラジオメディアの自由亜州電台の記事より。
『チベットの声網』は国際チベット運動の声明を引用した記事で、中国政府が2020北京冬季五輪でチベットとインドとの国境紛争に関与した軍人を聖火ランナーとしたり、中国五輪当局者が「台湾は中国の不可分の一部」と露骨に主張したことに対して、IOCや中国共産党が「オリンピックと政治を一緒にしている」と非難しています。
『チベットの声網』は、2008北京夏季五輪開催の際に中国政府が国際社会に公約した、「人権状況を改善する」という約束を果たさず、むしろチベットをより厳しく取り締まり、チベット人やウイグル人に大量虐殺の政策を課している、と非難しました。
しかし、国際社会は、中国共産党の公約違反の悪質な人権侵害に目をつぶってきました。
また、『チベットの声網』は、中国共産党がダライラマ14世の転生に介入し、中国共産党が指定した人に『転生』させようと意図していると述べています。
このことは、世界のチベット仏教に対する侮辱であるだけでなく、国際的な信教の自由に対する脅威であると強調しています。
国際チベット運動(International Campaign for Tibet)は、国際社会に対し、中国共産党によるダライ・ラマの転生への干渉を阻止し、外国人ジャーナリストや外交官がチベットへアクセスすることを認めるよう当局に圧力をかけ、中国側にダライ・ラマの代表との対話を再開するよう促すよう呼びかけています。
2020北京冬季オリンピックが閉幕し、パラリンピックが開幕する3月4日までの間、中国共産党による人権問題を考えるのも大事なことだと思います。
もっとも人権問題より金儲けが優先の方々には通じない議題かも知れません。
|
参考記事
<自由亜州電台>国际团体谴责中国将奥运政治化 呼吁阻止干预达赖喇嘛转世事务
http*://bit.ly/3GVbCNi
|