黄大仙の blog

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中国が軍事援助でカンボジアに海軍基地を建設、空母の係留が可能に

カンボジアの総選挙が723日に終わり、フン・セン首相率いる人民党が勝利し、38年連続で政権を担ってきたフン・セン首相の続投が決まりました。中国の習近平国家主席25日、フン・セン首相に祝賀メッセージを送り、新時代における中国とカンボジア運命共同体の構築に向けて、引き続き協力し、手を携えていくことを希望すると表明しました。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

カンボジアのリアム海軍基地

  英国のフィナンシャル・タイムズ紙は、カンボジアのリアム海軍基地に中国の援助で建設された桟橋が完成間近であることを衛星写真で示し、アフリカのジブチにある中国軍が使用する海外基地の桟橋と非常によく似たサイズとデザインであることを報じています。同報道では、この桟橋が空母の接岸が可能であることを強調しています。

 

  米国防総省はかつて、中国によるカンボジア海軍基地への援助は、海軍の兵力投射能力を強化するためのものだと述べていましたが、中国とカンボジアの双方は、中国軍が基地を使用する権利を持っていることを否定しています。

 

  ある元米情報当局者は、中国が南シナ海の島や岩礁に海軍基地を建設しても、米中間で戦争が起きた場合は、米国はこれらの基地を容易に爆撃できる。しかし、基地がカンボジアのような国に建設された場合、カンボジア領土を爆撃することになるため、状況はより複雑になると指摘しています。

 

  また彼は、カンボジアに軍事ドックを置くことで、マラッカ海峡の戦略的ルートにおける中国海軍の作戦能力を拡大し、強化することになると分析しています。

 

  これに対し、在米中国大使館のスポークスマンは、カンボジア憲法で自国領土に外国が軍事基地を設置することを禁じており、リアム埠頭の建設はカンボジアの能力を強化するためのものに過ぎないと述べました。

 

  しかし、今年3月、中国とカンボジアカンボジア領海内で初の海軍演習を行っています。

カンボジアのリアム海軍基地の位置

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  中国では秦剛外交部長が失脚しましたが、権力闘争に敗れた結果だとされていますが、昨年まで駐米大使を務め、米国政財界に人脈のある秦剛氏が表舞台から去ることで、中国の対米政策がどのように変化するのか気になります。


 


参考記事

<自由亜州電台>中国在柬埔寨援建海军基地 可停泊航空母舰

https://x.gd/tcdqK